毎月分配型投信17本、10年後の結末|35%が償還で消滅していた

年収300万円代から資産形成をスタートした30代会社員のHIKOです。投資歴は11年(2015年NISAスタート)。保険業界で10年働いたあと、今はIT企業で会社員をしています。遠回りしたからこそ言える「やらなくていい失敗」を30代のリアル目線で発信しています。今回は、2015年に旧NISAで買って2年後に全部解約した毎月分配型投信17本が、解約から10年経った今どうなっているのかを一本ずつ追跡した話です。 先にこの記事の立ち位置を書いておきます。 2015年に旧NISAで毎月分配型投信を17本まとめ買いして、2017年に全解約し▲25万円を確定した話は、先に公開したこちらの記事で全貌を書きました。 → 旧NISAで毎月分配型投信に16本も手を出した失敗談|2015年の私が陥った「毎月おこづかい幻想」 今回の記事は、その続編というか、「自分が解約したあとの17本の行方」を2026年4月時点で全部追いかけた、という内容です。 なぜ今さら調べたかというと、「もしあのとき解約せずにホールドしていたら、今どうなっていたんだろう」という素朴な疑問があったからです。10年ってそれなりの期間で、当時20代だった私が30代になる時間幅です。ファンドの運命もそれなりに動いていました。 先に結論だけ書きます。 17本中、6本はすでに償還済み(=運用終了) 17本中、10本は2026年4月現在も運用継続中 17本中、1本は同名で追跡できず(リネームや統合の可能性) 率にすると、私が買った17本のうち6本(35%)が10年以内に消滅していました。ここで注意していただきたいのは、この35%は毎月分配型全体の償還率ではなく、あくまで「2015年に私が選んだ17本の中での比率」だということです。それでも「3本に1本が運用を終えていた」という体感は、当時の自分には想像もできなかった数字でした。 なお、この記事では満期償還と繰上償還をまとめて「償還(=運用終了)」と表現している箇所があります。厳密には、あらかじめ決めた信託期間の満了で終わる満期償還と、純資産の減少などで予定より前倒しに終わる繰上償還は性質が異なります。区別が重要な場面では、その都度どちらかを明記します。 「買った投信そのものが運用を終える」というのが、毎月分配型の地味だけれど重い構造リスクだと今は思っています。以下、1本ずつ見ていきます。 17本の10年後マップ(2026年4月時点) 先にサマリを1枚で見せます。 毎月分配型投信17本 10年後のステータス(本数) 6本 償還済 10本 運用継続中 1本 追跡不能 2026年4月時点、各運用会社の公式サイト・目論見書・運用報告書で確認。ステータス判定は運用継続/繰上償還/満期償還/同名ファンド確認不可の4区分。 17本を一覧にすると、次のようになります。 #ファンド名ステータス償還日/信託期間前編(2年保有時)の損益1グローバル・リート・トリプル・プレミアム(毎月分配型)償還済み(満期)2024年12月17日 満期償還▲62,235円(前編ワースト2位)2日本株ハイインカム(毎月分配型)ブラジルレアルコース償還済み2017年12月22日 償還本文未記載3アジア・エクイティ・インカム・ツインα(毎月分配型)償還済み(繰上)2020年8月11日 繰上償還▲23,526円(前編ワースト4位)4ニッセイブラジル高配当株ファンド(毎月決算型)償還済み2021年9月28日 償還本文未記載5楽天USリート・トリプルエンジン(レアル)償還済み(満期)2025年8月15日 満期償還本文未記載6日本株ハイインカム(毎月分配型)円コース償還済み2017年12月22日 償還本文未記載7日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)運用継続中信託期間〜2029年3月5日▲88,581円(前編ワースト1位)8三井住友・げんきシニアライフ・オープン運用継続中無期限+9,391円(前編で唯一プラス)9ニッセイ 健康応援ファンド運用継続中継続中▲435円10グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(健次)運用継続中継続中本文未記載11T&D 世界優良株ファンド(毎月決算型)運用継続中継続中分配金受取0円(全額特別分配金)12明治安田日本債券ファンド(ホワイトウィング)運用継続中無期限▲697円13DLIBJ公社債オープン(中期コース)運用継続中継続中+29円14好配当グローバルREITプレミアム 通貨セレクトコース運用継続中信託期間〜2027年12月16日▲39%(率ベース)15MHAMトリニティオープン(ファンド3兄弟)運用継続中無期限▲672円16ニッセイ/パトナム・毎月分配インカムオープン運用継続中継続中分配金受取0円(全額特別分配金)17国際オーストラリア債券オープン(毎月決算型)追跡不能本文未記載本文未記載 ※「前編(2年保有時)の損益」は、2015年に購入して2017年に解約した時点の損益です。10年後の現在の基準価額・設定来騰落率は本記事では個別に追跡していないため、この表には載せていません(裏取りできた項目だけを記載しています)。「本文未記載」は、この記事内に一次データの記述がない項目を指します。 私が買った17本のうち6本(35%)が10年以内に消滅していた。これが、10年追いかけてみて一番インパクトの大きかった数字です。繰り返しになりますが、これは毎月分配型全体の償還率ではなく、私が選んだ17本の中での比率です。 たとえば償還済みの1本「アジア・エクイティ・インカム・ツインα(毎月分配型)」は、当時の運用会社(国際投信投資顧問、現:三菱UFJアセットマネジメント)が発行した臨時報告書・繰上償還のお知らせで、2020年8月11日に純資産総額の減少を理由とする繰上償還と確認しました。このように「どの会社のどの書類で確認したか」を1本ずつ突き合わせていく作業です。 株と違って、投信の償還は保有者の意思とは関係なく訪れます。運用会社が「このファンドは維持が難しい」と判断すると、保有しているかどうかに関わらず運用が終了し、その時点の基準価額で現金化されます。損切りのタイミングを自分で選べない、という点が株式との大きな違いです。 ① すでに償還済み(6本) まず、消えていった6本から。 1. グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型) 2024年12月17日、満期償還 設定日から運用期間を決め打ちしている「償還日設定型」で、満期まで持って終了したタイプ 前編で「ワースト2位 ▲62,235円」とした張本人です。三階建てREITの典型でしたが、満期日が最初から決まっていた分、いつ終わるかが見えていた点は、繰上償還よりまだ納得できる終わり方でした。 2. 日本株ハイインカム(毎月分配型)ブラジルレアルコース 2017年12月22日、償還 私が解約した2017年7月から、わずか5ヶ月後の償還です。同じコースの「円コース」も同日に終了しました。買って2年半で投信そのものが消えるという、当時の私にはレアに思えた体験でした。解約していなければ、償還時点で損失が確定していたはずです。 3. アジア・エクイティ・インカム・ツインα(毎月分配型) 2020年8月11日、繰上償還 こちらは「繰上償還」なので、当初の運用予定期間より前倒しで終了したタイプ 前編で「ワースト4位 ▲23,526円」としたファンドです。繰上償還に至った背景は、運用報告書を読む限り純資産総額が維持ラインを下回ったためと読み取れます。投資家が「もう少し待てば」と思っても、運用会社が見切ると保有者の意思とは関係なく終わる。そこが繰上償還の難しさだと感じます。 ...

2026年4月23日 · 最終更新: 2026年7月11日 · HIKO

松井証券は楽天・SBIに勝てるのか【30代投資家が3社使って正直比較】

「ネット証券は楽天かSBIで決まり」——たしかにその通りです。私自身もメインは楽天証券で、コナカ株も楽天証券の特定口座で保有しています。そのうえでSBI・松井も実際に開設して触ってきました。3社を並べて使っていると「この用途なら松井のほうが合ってる」という瞬間が確かにあります。年収300万円台で投資を始めて11年、青山商事で31万円の含み損を出してコナカを今も塩漬け中の私が、松井証券の優位点を楽天・SBIと正直に比較してまとめます。 結論:松井が「勝てる」ポイントは確かにある 楽天・SBIが総合力で強いのは事実です。投信本数も口座数もSBI/楽天が上で、ポイント経済圏との連携も強い。それでも松井証券には、3社を並べたときに明確に勝っている領域があります。 松井証券が楽天・SBIより優れている点(要約) 投信残高ポイントが業界最高水準(最大年1%) — 投資信託(ETF・REIT・MMFを除く)が広く対象。アクティブ系・信託報酬がやや高めの銘柄を持つ人ほど効く 25歳以下は1日定額の上限まで国内株手数料が無料 — 楽天/SBIにはない年齢縛り優遇 HDI格付け15年連続三つ星のサポート体制 — 電話・Web両部門で最高評価 NISA口座は日本株・米国株・投信すべて手数料0円 — ここは3社横並びだが、松井はこれをサポート手厚く提供 米国株は約5,000銘柄水準 × 手数料0ドルから — 取扱本数は楽天/SBIと同水準まで追い上げ済み 逆に、楽天/SBIに明確に劣る点もあります(後述)。それでも「この人なら松井で間違いなく得をする」という層が存在します。先に結論だけ言うと、サポート重視の初心者・25歳以下・投信を長期で大量保有する人は、松井を素直に選んでいいと思います。 なお、この記事は「松井証券が楽天・SBIに勝てる領域はどこか」に絞った松井単体のレビューです。SBIを候補から外して2社だけで迷っている方は、楽天証券と松井証券の比較に2社専用の比較表とQ&Aをまとめています。 楽天証券 楽天経済圏◎ アプリ最強 ★★★★★ SBI証券 総合力No.1 IPO最多 ★★★★★ 松井証券 サポート最高 投信還元率1% ★★★★☆ 比較1:手数料体系(NISAは横並び・特定口座は松井が独自) 項目松井証券楽天証券SBI証券NISA国内株手数料0円0円0円NISA米国株手数料0円0円0円NISA投信買付手数料0円0円0円特定口座 国内株(1日約定50万円以下)0円0円(ゼロコース要SOR同意)0円(ゼロ革命)特定口座 国内株(50万円超)1日定額 100万円まで1,100円ゼロコースなら0円ゼロ革命なら0円25歳以下 国内株1日定額の上限まで全額無料通常コース通常コース ここが松井の独自ポイント: 25歳以下は約定金額に関係なく1日定額制の手数料が全額免除(※対象は現物・制度信用・無期限信用。PTSナイトタイム取引・一日信用取引などは対象外)。社会人になりたての20代前半が個別株を本格的にやるなら、このゾーンは松井が圧勝します。 ここは楽天/SBIに負けている: 26歳以上で「1日50万円超の現物株を頻繁に売買する」スタイルだと、ゼロコース(楽天)/ゼロ革命(SBI)に対して松井は手数料が発生します。デイトレード寄りの中堅層は楽天/SBIのほうが安いです。 比較2:投信のポイント還元(松井の最大の武器) 長期積立で一番効いてくる差は、ここです。 還元の種類松井証券楽天証券SBI証券投信残高に対する還元投資信託(ETF・REIT・MMF除く)対象・年最大1%※一部銘柄のみ・銘柄ごとに料率異なる投信マイレージ(銘柄により0.0175%〜0.25%)クレカ積立還元あり楽天カード積立で0.5〜2%(ブラックカード時2%)三井住友カード積立で0.5〜3%(プラチナプリファード上限3%、改定後)ポイント交換先dポイント・PayPayポイント・Amazonギフト等楽天ポイントVポイント・Pontaなど ※年最大1%はアクティブ系一部銘柄のみ。eMAXIS Slim オルカンは0.0175%、S&P500は0.028%程度。 ここが松井の独自ポイント: 投信残高に対するポイント還元が「投資信託(ETF・REIT・MMF除く)対象」で広く還元される唯一の証券会社。楽天/SBIは銘柄単位で対象が絞られていますが、松井は対象範囲の広さで頭ひとつ抜けています。 ただし「年最大1%」が効いてくるのは信託報酬がやや高めのアクティブ系銘柄の保有者です。eMAXIS Slim オルカンクラス(信託報酬0.05775%)の場合、松井の還元率は0.0175%程度で楽天/SBIと大差はありません。信託報酬1%前後のアクティブ投信を1,000万円保有しているような人なら、年間最大10万円相当のポイントが見込める計算で、ここはアクティブ寄りの長期投資家にとって決定的なメリットになります。 ここは楽天/SBIに負けている: クレカ積立の「入口の還元率」は三井住友カード(プラチナプリファード)×SBIや、楽天カード(ブラック)×楽天証券のほうが上限が高くなります。松井の強みは「保有(特にアクティブ系)」、楽天/SBIの強みは「買い付け」 と理解すると分かりやすいです。 比較3:米国株(取扱本数・手数料・為替ともにほぼ横並び) 項目松井証券楽天証券SBI証券米国株取扱銘柄数約5,000銘柄水準約5,000銘柄水準約5,000銘柄水準米国株手数料(特定口座)0ドル〜(約定代金の約0.495%、上限22ドル)0ドル〜(同条件)0ドル〜(同条件)NISA米国株手数料0円0円0円為替手数料(米ドル)0銭0銭0銭 ここはほぼ横並び。 数年前まで「松井は米国株が弱い」と言われていましたが、2024〜2025年で取扱本数を一気に拡大して3社とも約5,000銘柄水準で並びました。NISA口座での米国株売買手数料も3社とも0円です。 為替手数料も3社とも0銭で横並びになりました(SBIは2023年12月1日、松井は2023年12月4日に無料化、楽天はそれ以前から0銭)。以前は「為替なら楽天」と言われていた時代もありますが、業界改定で差はなくなっています。米国株のNISA手数料0円・取扱5,000銘柄水準・為替0銭はほぼ並んでおり、米国株メイン用途で松井が劣後する点はほぼなくなった、というのが現在の正確な評価です。 比較4:投信ラインナップ・IPO・独自ツール 項目松井証券楽天証券SBI証券投信本数約1,800本約2,500本約2,600本IPO取扱取扱あり(中堅)取扱あり(中堅)業界トップロボアド投信工房(無料)楽ラップ(有料)SBIラップ(有料)PCツールネットストック・ハイスピードマーケットスピードIIHYPER SBI 2 ここが松井の独自ポイント: ロボアド「投信工房」は手数料無料で運用できます。楽天のラップ・SBIのラップは運用手数料+信託報酬で合計年率0.7〜1%程度の運用コストがかかるのに対し、松井のロボアドは投信本体の信託報酬のみ。ポートフォリオ提案を無料で受けたい初心者には松井が有利です。 ここは楽天/SBIに負けている: 投信本数はSBI/楽天が約2,500〜2,600本に対して松井は約1,800本。マニアックなアクティブファンドや新規設定された投信を真っ先に買いたい人には不利です。IPO(新規上場株)の取扱社数はSBIが圧倒的トップで、IPO目当ての人はSBIが必須です。 比較5:サポート体制(ここは松井が頭ひとつ抜けている) 項目松井証券楽天証券SBI証券HDI格付け(問い合わせ窓口)15年連続 三つ星(最高評価)三つ星実績あり三つ星実績あり電話相談専門オペレーター対応ありありWeb/チャットありありあり専用相談窓口NISA・iDeCo・遺産相続まで個別窓口あり一般窓口一般窓口 ここが松井の独自ポイント: HDI-Japan主催の問い合わせ窓口格付けで電話・Web両部門15年連続で「三つ星(最高評価)」を獲得しているのは松井証券だけです。「ネット証券は安いけど何かあったとき不安」という親世代・初心者層には、これが決定打になります。 楽天/SBIも電話窓口は用意していますが、「専門オペレーターが個別商品まで踏み込んで案内してくれる」体験の濃さは松井が頭ひとつ抜けている、というのが3社使ってきた率直な印象です。ITリテラシーが投資慣れに追いつかない層には、松井のサポートは現金より価値があります。 結局、松井証券はどんな人におすすめか 3社全部使った私の率直な振り分けです。 あなたのタイプおすすめ理由楽天カード/楽天市場ヘビーユーザー楽天証券クレカ積立還元+楽天経済圏三井住友カード持ち・投信本数重視SBI証券クレカ積立高還元+業界最多投信IPO狙いたいSBI証券取扱社数・割当数ともにトップ25歳以下で個別株もやる松井証券1日定額の上限まで国内株手数料0円サポート重視(親世代の口座も)松井証券HDI三つ星15年連続、電話で完結アクティブ系投信を長期で大量保有松井証券投信残高ポイント年最大1%が効くロボアドを無料で試したい松井証券投信工房は手数料0円デイトレ・短期売買中心楽天証券アプリの使いやすさ・約定スピード 「一人一証券」で考える必要はないので、メインを楽天/SBIに置きつつ、長期保有のNISA成長投資枠だけ松井に分ける、という使い分けも普通にアリです。 私自身は楽天証券をメインにしていて、コナカ株(特定口座)も楽天証券で保有していますが、サポートやロボアドを試すために松井の口座も併用しています。 ...

2026年4月23日 · 最終更新: 2026年7月17日 · HIKO

旧NISA 10年で配当90万円を実現した銘柄構成と年次推移【楽天証券CSVを元に集計】

2015年から2024年までの10年間、旧NISA口座で受け取った配当金の税引後合計を確定させました。楽天証券から出力した配当CSV(dividendlist_20260422/実際の取引履歴ベースの一次データ)で集計した結果、904,551円。ほぼ90万円。この記事では年次推移と銘柄別の貢献度、そして10年分のCSVから読み取れた教訓をまとめます。 ※この記事はこんな人向けです 新NISAをこれから始めるか迷っている 高配当投資に興味がある 実際の配当実績を見て判断したい 1つでも当てはまる方は、そのまま読み進めてください。 税引後10年合計:904,551円 旧NISAでの配当金は非課税です。同じ配当を特定口座で受け取ると、約20.315%の税金が引かれます。 つまり旧NISAでなければ、約90万円の手取りが約72万円まで減っていたということ。この差額18万円が、非課税制度を10年間使い倒した成果です。 まず年次推移を見てください。 注記:毎月分配型ファンドについて 本記事の集計には毎月分配型ファンドの分配金も含まれています。ただし毎月分配型ファンドは、タコ足分配・基準価額の長期下落など、10年間保有してみて反省点が多かった商品です。本記事では配当実績の事実だけを淡々と載せていますが、「なぜ選んでしまったか/何を学んだか」は別記事で改めて振り返る予定です。毎月分配型ファンドを今から買おうか迷っている方は、その記事が出るまで判断を保留していただくことをおすすめします。 旧NISA口座 年次配当金(税引後・円) 111408円 2015 149258円 2016 82283円 2017 70452円 2018 67903円 2019 61503円 2020 37867円 2021 64553円 2022 118477円 2023 140846円 2024 楽天証券 配当CSV(dividendlist_20260422)より集計。旧NISA口座のみ/税引後実額/個別株・毎月分配型ファンド・ETF分配金を含む/USD建は140円/USD概算換算。 10年の山谷が見て取れます。結論として、配当は一直線では増えません。 2015〜2016年:NISA枠を目いっぱい使った直後で高配当銘柄の受取額がピーク 2017〜2021年:ファンドの分配見直し・銘柄入れ替えで一時的に凹む 2022年以降:ETFと毎月分配型ファンドの立ち上がりで再加速 2024年:140,846円で10年中2番目のピーク この推移を見るとわかる通り、配当は急に増えるものではありません。 ただし、積み上げていくと 「何もしなくても毎年10万円以上入ってくる状態」には到達します。 購入タイミング別:10年分の口座設計 旧NISAの年間非課税枠は2014〜2015年が100万円、2016〜2023年が120万円でした。私はこの枠を毎年ほぼ使い切る形で積み上げています。 年ごとの購入方針はシリーズ記事にまとめているので、詳細はそちらで。 旧NISA 2015年:始めての個別株で学んだこと 旧NISA 2016年:銘柄分散を意識し始めた年 旧NISA 2018年:買い増しと銘柄入れ替えの試行錯誤 旧NISA 2019年:銘柄選定の試行錯誤 シリーズを全部通して読むと、配当金の年次推移が「なぜそうなったか」がわかるようになっています。 ...

2026年4月23日 · 最終更新: 2026年7月2日 · HIKO

旧NISAで毎月分配型投信に17本も手を出した失敗談|2015年の私が陥った「毎月おこづかい幻想」

年収300万円代から資産形成をスタートした30代会社員のHIKOです。投資歴は11年(2015年NISAスタート)。保険業界で10年働いたあと、今はIT企業で会社員をしています。旧NISAの10年を振り返るといろいろ失敗していますが、今回はその中でも一番の「黒歴史」、毎月分配型投信を一気に17本まとめて買ってしまった話をします。遠回りしたからこそ言える「やらなくていい失敗」の実例として読んでもらえたら嬉しいです。 結論を先に書きます。 2015年に旧NISAで毎月分配型投信を17本まとめて買い、2年間保有した結果、 投入元本:1,029,926円 解約で戻ってきた金額:778,933円 受取分配金(税引後・2年強の累計):約29,640円 実質の損益:約▲221,000円(非課税枠103万円を使って約22万円失った) という、旧NISAで一番やってはいけない使い方をやり切ったのが私です。以下、楽天証券の取引履歴CSVから全17本分の確定損益を洗い出して振り返ります。 2015年、私は毎月分配型投信を17本買った 今振り返ると、自分でも意味がわかりません。 2015年、旧NISAを始めた直後の私は、毎月分配型の投資信託を17本、同時に旧NISA口座で買っていました。金額としては枠100万円のうちの大半(約103万円)をそれに充てていました。 楽天証券の取引履歴CSV(adjusthistory(JP)_20260423)で確認した、購入したファンドのフルラインナップがこちらです。 日本株アルファ・カルテット(毎月分配型) グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型) 楽天USリート・トリプルエンジン(レアル)毎月分配型 日本株ハイインカム(毎月分配型)ブラジルレアルコース 日本株ハイインカム(毎月分配型)円コース 好配当グローバルREITプレミアム・ファンド 通貨セレクトコース(トリプルストラテジー) ニッセイブラジル高配当株ファンド(毎月決算型) ニッセイ パトナム・毎月分配インカムオープン アジア・エクイティ・インカム・ツインα・ファンド(毎月分配型) MHAMトリニティオープン(毎月決算型)(ファンド3兄弟) T&D 世界優良株ファンド(毎月決算型)(プライムコレクション) 国際オーストラリア債券オープン(毎月決算型) 明治安田日本債券ファンド(ホワイトウィング) 三井住友・げんきシニアライフ・オープン グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド(健次) ニッセイ 健康応援ファンド DIAM DLIBJ公社債オープン(中期コース) ……改めて書き出すと、完全に「毎月分配型投信の闇セット」です。ブラジルレアル、トルコリラ的通貨選択、トリプルエンジン、ファンド3兄弟。ひと昔前の『毎月おこづかい系投信』の典型が全部入っています。 これを、よりにもよって非課税の旧NISA枠を使って買っていました。ここが一番の失敗です。 なぜ毎月分配型を買ってしまったのか 2015年当時、私が毎月分配型に惹かれた理由は、今思えばシンプルでした。 「毎月お金が振り込まれる」という響きに弱かった 分配金利回り10%超の表記を見て『NISAで非課税なら最強じゃん』と思った 銀行や証券会社の売れ筋ランキング上位だった 商品名がカッコいい(トリプルエンジン、ツインα、ファンド3兄弟) ほぼ完全に、見た目と響きだけで選んでいました。 20代の私は、投資を「毎月の副収入」のように考えていました。給料とは別に毎月1万円、2万円が振り込まれる口座がある、という絵を本気で描いていた。お金の本を何冊か読んでいたはずなのに、「毎月分配型は元本取り崩し」という最重要の注意点が、なぜかスポッと抜け落ちていました。 2年保有した結果:受取累計は約29,640円 実際どうだったか。楽天証券のCSVで、2015年5月から2017年7月までの分配金受取額を年次で集計するとこうなります。 旧NISA 毎月分配型投信の年次受取額(円・税引後) 11921円 2015年 15456円 2016年 2263円 2017年 楽天証券 配当CSV(dividendlist_20260422)より/旧NISA口座 投資信託カテゴリのみ集計/受取金額ベース(特別分配金=元本払戻は含まない) 3年分合わせて、受取累計は約29,640円。 ...

2026年4月23日 · 最終更新: 2026年7月2日 · HIKO

オルカンに1.4兆円流入、前年の1.5倍。2つの視点で読み解く【30代の資産形成】

オルカン、買いの勢いが止まらない 2026年4月、日経新聞が興味深い数字を報じました。 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、通称「オルカン」への純流入額が、年初から4月17日までで1兆4,169億円。前年同期比で約1.5倍のペースになっているといいます(出典:日本経済新聞 2026年4月22日朝刊、調査元:三菱アセット・ブレインズ)。 新NISAが始まって3年目。制度への慣れも進み、「積立は長期で」という考え方が個人投資家に定着してきた——というのが記事の趣旨です。 オルカン年初〜4月17日時点の純流入額(億円) 9446億円 前年同期 14169億円 今年 前年比約1.5倍のペース。日本の家計資産が構造的に動き始めている この数字、素直に「すごいな」と思う一方で、少し立ち止まって考えてみたくなりました。 そこで今回は、辛口の懐疑視点と、俯瞰の構造視点の2つで、このオルカンブームを読み解いてみます。 視点① 辛口に見る:「みんなが買っている時」が一番怖い まずは、群集心理を疑うリアリストの視点から。 「みんながやっているから安心」ほど投資で危ない発想はない、という切り口でこのニュースを見てみます。 ① 1.4兆円の「出口」を考えたことがあるか 年初からたった3ヶ月半で1.4兆円。日本人の個人金融資産の一部が、1本の投資信託に集中的に流れ込んでいるということです。 積立は長期前提なので、普段は気にならない。でも、リーマンショック級の暴落が来たときに、この「国民的ファンド」がどう動くか。 基準価額が半値近くまで下がる 積立を止める人、解約する人が出始める 解約に応じるために運用会社は組入銘柄を売る 相場の下げをさらに加速させる ——という負の連鎖は、理屈の上では確実に起こりえます。 みんなが「長期だから大丈夫」と言っているときほど、長期で持ち切れない人が多い——これが歴史の教訓です。 ② オルカンは実質「米国株ファンド」である オルカンの中身を見たことがありますか? 国別比率はアメリカが約60%前後。残りを日本、イギリス、フランス、中国などが数%ずつ分け合っている構造です。 「全世界分散」と聞くと均等に分散されているようなイメージを持ちますが、時価総額加重なので実質アメリカ集中です。トランプ政権2期目の関税政策、AI関連株の過熱感、ドル円の変動——これらを全部引き受けているのがオルカンです。 「世界に分散してるから安心」と思っている人は、自分がアメリカに6割張っていることを自覚しているか。 耳が痛いですが、正しい問いです。 ③ 「思考停止の積立」は、投資ではなく信仰 新NISAで積立を始めた人の中には、「インフルエンサーが勧めていたから」「オルカンが正解と聞いたから」というだけで買っている人も少なくない。 これ自体は悪いことではありません。行動しないよりは、はるかにいい。 ただ、自分が何に、どれくらい、なぜ投資しているのかを説明できないまま続けるのは、投資ではなく信仰です。暴落が来たときに信仰は簡単に折れます。 視点② 俯瞰で見る:日本の「お金の文化」が変わる瞬間 一方で、もっと引いた時間軸・社会構造の視点から見ると、同じニュースはまったく違う顔を見せます。 ① 「貯蓄から投資へ」のスローガンが、やっと現実になった 1990年代から30年以上、政府・金融庁は「貯蓄から投資へ」と言い続けてきました。でも、ほとんどの日本人は動かなかった。定期預金と保険と住宅ローン——それが家計の標準でした。 ところが新NISAとオルカンの登場で、日本人が初めて「世界の株式市場」を生活の一部にし始めている。この1.4兆円は、単なる投信への資金流入ではなく、日本の家計資産が海外資産に構造的にシフトする最初の波だと見るべきです。 これは金融史というより、生活史の転換点です。 ② SNS時代の「集合知」としてのオルカン なぜオルカンだったのか。なぜひふみ投信でも、テーマ型ファンドでもなかったのか。 答えはシンプルで、SNS・YouTube・ブログで個人投資家が議論し続けた結果、「低コスト・全世界分散・長期積立」という解が合意形成されたから。 インデックス投資の思想、低コストファンドの登場、個人ブロガーの10年以上にわたる発信——それらが積み上がった議論が、新NISAというインフラと合流して、1本のファンドに結晶化した。 これはマスメディアの啓蒙ではなく、個人発信の積み重ねが動かした現象と言えます。情報の民主化が金融商品の売れ筋を決めた、稀有な例です。 ③ 「長期で持つ」は、思想であってテクニックではない 視点①では「思考停止の積立は危うい」でした。視点②はこれを逆から照らします。 長期で持てる人は、相場の上下ではなく、自分の人生の時間軸で投資している人。 ...

2026年4月22日 · 最終更新: 2026年7月2日 · HIKO

オルカン積み立て、30代が今すぐ始めるべき理由【新NISA対応】

まずはオルカン1本、余裕があれば月3万円を目安に。多くの30代にとって、これが"十分に合理的な選択"です。 投資歴11年のHIKOです。2015年にNISAを始めて以来、個別株で何度も失敗しながら、最終的に「オルカンに積み立てる」が一番シンプルで強いという結論に行き着きました。この記事では、その理由と始め方を順番に説明します。 オルカンとは何か eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、通称「オルカン」は、世界47カ国・約2,900銘柄に分散投資できる投資信託です。三菱UFJアセットマネジメントが運用しています。 アメリカのApple、日本のトヨタなど、世界を代表する大企業をまとめて自動で保有できるイメージです。 信託報酬は年率0.05775%(税込)。100万円を運用して年間コストはわずか約578円という低水準です。 オルカン 全世界47カ国 約2 900銘柄 信託報酬 0.05775% ★★★★★ S&P500 米国500社に集中 信託報酬 0.09%前後 ★★★★☆ 個別株 銘柄選定が必要 値動きの振れ大 ★★☆☆☆ なぜS&P500じゃなくて全世界なのか S&P500(米国500社インデックス)も優秀な選択肢です。ただ、「これから先もアメリカが世界をリードし続ける」という前提が必要です。 過去100年を振り返れば、覇権国は変わり続けました。1900年代初頭はイギリス、20世紀中盤にアメリカが台頭し、近年は中国・インドの存在感が増しています。次の20〜30年、アメリカが同じポジションを保てるかどうかは誰にもわかりません。 全世界に分散することで、どこかが沈んでもどこかが浮かぶ。これが、オルカンを選ぶ本当の理由です。 月いくら積み立てればいいか 初心者が迷いやすいポイントです。結論から言うと、生活費を圧迫しない範囲であればいくらでもいいです。 目安として考え方を整理します。 月額年間投資額20年後(年率5%想定)1,000円12,000円約49万円10,000円120,000円約493万円30,000円360,000円約1,480万円 月1,000円でも複利の恩恵は受けられますが、老後への効果はかなり限定的です。可能であれば月1万円以上、余裕があれば月3万円を目安にすると、20〜30年後に意味のある資産額になってきます。 ただし、「無理して3万円」より「余裕で1万円」のほうが長続きします。まずは継続できる金額から始めて、収入が上がったら引き上げる方法が現実的です。 未来は誰にも読めない 「今は相場が高い気がする」「円安だから海外投資は怖い」という声をよく聞きます。 気持ちはわかりますが、相場のタイミングを当てられる人はプロでもほとんどいません。2020年コロナショックのときも、「まだ下がる」と待っていた人の多くは底値を逃しました。逆に「もうすぐバブル崩壊では」と言われ続けた2021〜2023年も、積み立てを続けた人は資産を増やしました。 未来を当てなくていい仕組みをあらかじめ持っておく、それがオルカンを選ぶ本当の理由です。 新NISAとの組み合わせ方 2024年から始まった新NISAでは、投資で得た利益が非課税になります。 つみたて投資枠:年間120万円まで 成長投資枠:年間240万円まで 生涯非課税枠:合計1,800万円 オルカンは「つみたて投資枠」の対象商品です。月3万円で積み立てると年間36万円、月10万円なら年間120万円でつみたて枠を使い切れます。利益が非課税になるので、長期運用との相性は抜群です。 2026年にNISAがさらに改正される見通しがあります。ただ、改正があってもオルカン積立の結論は変わりません。改正の内容と「今すぐ始めるべき理由」をまとめました。→ 【2026年NISA改正まとめ】結局どうする?30代投資家の結論 実際の始め方(3ステップ) ステップ1:ネット証券に口座を開く おすすめは楽天証券かSBI証券です。どちらも口座開設・維持費用は無料で、スマホから10〜15分程度で申し込めます。 ステップ2:新NISAのつみたて投資枠でオルカンを設定する 口座開設後、「つみたて投資枠」を選択し、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を検索して月額と積立日を設定します。 ステップ3:放置する 設定が完了したら基本的にやることはありません。毎月自動で買い付けが行われます。相場が気になっても、売らずに続けることが最も重要です。 よくある疑問 Q. 今から始めても遅くない? A. 遅くありません。複利効果は長期間ほど大きくなりますが、始めるなら早いほど有利です。10年後に「10年前に始めればよかった」と思わないために、今が一番早いタイミングです。 Q. 元本割れしない? A. 投資である以上、元本割れのリスクはあります。ただし、長期(10〜20年以上)で見ると、過去のデータでは世界株式インデックスはプラスになっています。短期の値動きに惑わされず保有し続けることが大切です。 Q. 100円から始められる? A. SBI証券・楽天証券ともに100円から積み立てられます。まずは少額で感覚をつかんでみましょう。 まとめ オルカンは世界47カ国・約2,900銘柄に分散できる低コストインデックスファンド S&P500より全世界のほうが、どこが勝っても対応できる 月3万円が目安だが、まずは継続できる金額からスタートでOK 新NISAのつみたて投資枠で非課税運用が最適解 相場のタイミングは読まず、積み立て続けることが唯一の正解 ここまで読んだなら、あとは始めるだけです。5分で終わるので、今日中に設定まで終わらせてください。 オルカンを今すぐ積み立てるなら 新NISAつみたて投資枠100円からOK。楽天証券なら楽天ポイントも使えて、スマホから10分で口座開設できます。 楽天証券で無料口座開設する → ※アフィリエイトリンクを含みます(TGアフィリエイト)。口座開設・維持費用は無料。 あわせて読みたい 新NISAを30代で始める方法|初心者が最初にやること5ステップ 投資初心者は何から始める?30代会社員のリアルな始め方 楽天証券と松井証券を比較【30代投資家が11年使って正直比較|SBI証券も】 旧NISAで個別株投資に失敗した話 2026年の新NISA制度変更点まとめ ※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴いますので、ご自身の判断と責任のもとでご利用ください。 ...

2026年4月20日 · 最終更新: 2026年6月11日 · HIKO

旧NISAで個別株投資に失敗した話|買える金額で銘柄を選んでいた私の後悔

NISAを始めた当初、私は「何を買えばいいか」がまったくわかっていませんでした。銘柄を選ぶ基準がなく、気づけば「自分が買える金額かどうか」だけで選んでいました。その結果どうなったか。今回は正直に振り返ります。 2015年、NISAを始めたものの… 2015年にNISAを始めました。「非課税で投資できるならやらないと損」という気持ちだけで口座を開設したものの、最初に直面したのは「どの株を買えばいいかわからない」という問題でした。 投資の知識もなく、企業分析もできない。結果として私がとった行動は、証券会社のランキングや株価を眺めて、“1単元10万円以内で買える銘柄"から選ぶというものでした。 今思えば、これが最初の間違いでした。 「買える金額」で選ぶと何が起きるか 1単元(100株)あたり10万円以下で買える株というのは、株価が1,000円以下の銘柄です。 当時の主な購入銘柄と株価はこんな感じです。 銘柄購入単価投資額(100株)コナカ738円73,800円丸紅746円74,690円朝日放送700円70,000円エスクリ1,069円106,900円ディア・ライフ360円36,000円 「安い=割安」ではありません。でも当時の私にはその区別がついていませんでした。 コロナショック(2020年)で現実を突きつけられた 個別株投資を続けた2015〜2020年の間、銘柄を入れ替えながら少しずつ増やしていきました。そして2020年、コロナショックが来ました。 保有していた多くの銘柄が一斉に急落。当時の私はパニックになり、含み損が拡大するなかで次々と売却していきました。 主な売却実績(2020年) 銘柄購入単価売却単価損益(配当含む)青山商事4,115円約565円−310,960円中北製作所3,825円約2,485円−106,000円エスクリ1,069円約300円−71,250円丸三証券971円約400円−41,500円オリックス1,860円約1,151円−46,165円 2020年コロナ売却 主要銘柄の損失(円) ¥-310960 青山商事 ¥-106000 中北製作所 ¥-71250 エスクリ ¥-46165 オリックス ¥-41500 丸三証券 パニック売りで合計50万円以上の損失を確定させた 特に青山商事は-31万円という、口座残高を見るのが怖くなるレベルの損失でした。 売らずに塩漬けたケースの代表例:コナカ(7494) コロナで一気に売った銘柄がある一方で、「売らずに塩漬け続けた銘柄」の代表がコナカです。NISA初年度の2015年5月21日に738円×100株=73,800円で購入したスーツ専門店です。 その後、株価は200〜400円台で長く推移して、含み損のまま9年5ヶ月持ち続けました。途中で損切りせず、旧NISAの非課税枠で配当だけを年2回受け取り続けた結果、配当累計は16,000円(1株10円×100株×16回)。 そして2024年11月26日、旧NISAの非課税期間が2024年末で終わるタイミングに合わせて、次のクロス取引をしました。 旧NISAの100株を247円で売却(取得738円→売却247円で確定損 -49,100円) 同じ日に特定口座で100株を248円で買い戻し(取得単価を248円にリセット) 銘柄としては今も100株保有していますが、口座区分は旧NISAから特定口座へ、取得単価は738円から248円へ切り替わっています。 項目金額旧NISA購入額(2015年)73,800円旧NISA売却額(2024/11/26)24,700円旧NISA確定損-49,100円旧NISA配当累計(16回・非課税)+16,000円特定口座買戻し(同日)24,800円確定損益合計約-3万円 「NISAは損失が出ても損益通算できない」実例 このコナカのクロス取引は、NISAの落とし穴を体感する実例になりました。 特定口座であれば、-49,100円の損失は同じ年に出た株式利益や配当と相殺できます。さらに余った損失は3年間繰り越して翌年以降の利益とも相殺できます。これが「損益通算」と「損失の繰越控除」です。 ところがNISA口座は非課税であることと引き換えに、この仕組みがまったく使えません。私の-49,100円は、税制上は完全に「無かったこと」として扱われます。同じ2024年に他の銘柄で利益を出していても、コナカの損失はぶつけられません。翌年以降に持ち越すこともできません。 この点が、個別株をNISAでやることの最大のリスクだと、自分で経験して初めて腹落ちしました。「非課税枠なんだから一番上がる銘柄を入れたほうが得」という考え方は、当たればその通りなのですが、外したときの損失リカバリーが税制で潰されます。インデックスファンドのように長期で右肩上がりが期待しやすい商品ならまだしも、個別株でこのリスクをわざわざ取る必要はあるのか、と今は思います。 なお、2024年からの新NISAも同じ仕様です。新NISA口座で出た損失も損益通算・繰越控除はできません。「新NISA成長投資枠で個別株を買うか」を考えるときは、この点を必ず織り込んで判断したほうが安全です。ちなみに、これから口座そのものをどこに開くか迷っている段階の方は、楽天証券と松井証券を比較した記事で2社のNISA対応や手数料を実体験ベースで整理しているので、あわせて読むと判断材料になります。 「売らなければよかった」と今でも思う コロナショックで売却した銘柄の多くは、その後数年で株価が戻りました。 青山商事は一時的に急落しましたが、その後はアパレル不況の中でも事業を立て直しています。オリックスにいたっては、売却後に配当を大幅に増額しました。売るタイミングが最悪でした。 でも、後悔してもしかたない。問題は「なぜその判断をしてしまったか」です。 青山商事-31万円:人生最大の失敗の中身 旧NISA10年で最大の失敗が、2017年1月に青山商事を1株4,115円で100株購入したことです。投資額411,500円。購入理由は「スーツの青山なら有名企業だし、株価が下がっているから割安、配当利回りも高い」というものでした。 今振り返ると、「株価が下がっている=割安」という判断が致命的な間違いでした。株価の下落はアパレル業界の構造変化・スーツ離れという業績悪化のシグナルだったのに、当時の私はそれを業界分析せずに「割安」と読み替えてしまった。 2020年7月のコロナ売却時の数字はこうです。 項目金額購入額411,500円売却額56,540円配当合計44,000円損益-310,960円 41万円を投じて、戻ってきたのは売却・配当合わせて約10万円。配当44,000円は株価損失-310,960円の14%しか回収できていません。「配当で取り返す」は実質無理でした。この経験を経て、私が今使っている高配当株のチェックリストは次の4項目です。 売上・営業利益は直近3〜5年で成長しているか 配当性向は100%以下か 配当利回りが極端に高すぎないか(5〜6%以上は要注意) 株価が下がっている理由を自分の言葉で説明できるか 青山商事はこの4項目のうち、どれも確認していませんでした。「利回りが高い・株価が下がっている・有名企業」という見た目の安心感だけで41万円を投じた結果が、人生最大の-31万円です。 ...

2026年4月20日 · 最終更新: 2026年7月2日 · HIKO

家賃が高い30代が投資を始めるべき本当の理由【月1万円からの設計】

「家賃が高くて投資どころじゃない」——その感覚、正直わかります 家賃が月15万・16万と高い。毎月カツカツで、投資に回せるお金なんてない。 この記事を開いた方は、そういう状況だと思います。 私も同じでした。港区の1K・家賃16万円(麻布台ヒルズ徒歩圏内)に住んでいた頃、手取りは35万円前後。毎月の自由になるお金は3〜4万円ほどで、「投資は余裕がある人がやるもの」と本気で思っていました。 でも今は、月10万円を積立NISAに入れ続け、投資歴11年で資産も少しずつ積み上がってきました(現在は約3,000万円です)。 この記事では「投資どころじゃない」と感じている状態でも始められた理由と、実際にどう動いたかを書きます。投資を勧めるための記事ではなく、同じ状況から動いた人間の記録として読んでもらえると幸いです。 「余裕がない」のに投資を始めた理由 家賃が高いほど「貯金」だけでは追いつかない現実 まず数字を見てください。 手取り家賃生活費月の貯金額30万円8万円12万円10万円30万円12万円12万円6万円30万円16万円12万円2万円 手取り30万円で家賃16万円の場合、毎月の貯金は2万円が限界です。 この2万円を30年間、普通預金に積み続けると: 2万円 × 12ヶ月 × 30年 = 720万円 一方で、同じ2万円をインデックスファンド(年率3〜7%の想定レンジ)に積み立てると: 年率3%のシナリオ:約1,165万円 年率5%のシナリオ:約1,660万円 年率7%のシナリオ:約2,431万円 月2万円・30年後の資産試算(万円) 720万円 貯金のみ 1165万円 投資(年率3%) 1660万円 投資(年率5%) 2431万円 投資(年率7%) いずれも税引前・手数料考慮前の参考値。実際のリターンは変動し、元本割れの可能性もあります 年率5%シナリオの場合、貯金のみとの差は940万円。家賃16万円なら、約5年分の家賃に相当する金額です。 ここで「S&P500は過去平均7〜10%だから安心」と言うのは簡単ですが、これはあくまで過去の平均値であり、将来を保証するものではありません。実際、取り崩し開始直前に大暴落が来れば、長期投資でも大きく資産が減ります。 それでも貯金だけと比べると、複利が働くかどうかで長期的な差が生まれやすいのは事実です。 「老後2,000万円問題」の前提を確認する よく「老後2,000万円が必要」と言われますが、これは2019年の金融庁レポートが元になっています。前提は「夫65歳・妻60歳の無職世帯、月約5.5万円の赤字が30年続く」というモデルケースです。 自分の状況(独身か夫婦か、年金見込み額、退職金の有無)によって必要額は大きく変わります。ただ「貯金だけで2,000万円を積み上げるのは家賃が高い環境では現実的に難しい」という点は、先ほどの試算からも読み取れます。 「昇給してから始めよう」は永遠に始まらない 「もう少し余裕ができたら投資を始める」——これは10代の頃から続けていた自分の口癖でした。 収入が上がると、家賃や生活費のグレードも上がります(これを「ライフスタイル・インフレーション」と言います)。収入と支出は連動して増えていき、「余裕」は思ったほど生まれません。「余裕ができたら始める」を待っていると、永遠に始まらないのです。 私の実体験:港区・家賃16万円から月1万円を動かした 当時の状況を正確に書くと: 家賃:16万円 手取り:35万円前後 月の自由になるお金:3〜4万円 「投資どころじゃない」と思っていた理由はもうひとつあって、2015年にNISAで買ったコナカ株(738円×100株)が、翌年から下がり始めたことです。初めての投資で含み損を抱えた経験が、「やっぱり投資は怖い」という感覚を強化していました。 それでも動いたのは、ある月の収支を振り返ったときです。 「投資する余裕はない」と思っていたのに、月3〜4万円は飲み代や交際費として消えていました。「今日だけ」「仕事のストレス発散」という言い訳で、毎月同じことを繰り返していたのです。残高を見ながら、これが10年続いたらどうなるかを考えました。貯金は増えない、でもコナカ株の含み損は変わらない。何も変わらないまま40代になる、という感覚がリアルに迫ってきたのだと思います。 まず月1万円だけ積立NISAを始めました。正直、最初の数ヶ月は「やっぱり含み損が出たら嫌だな」と口座を見るのが怖かったです。でも積立は自動引き落としなので、見なければそのまま続きました。6ヶ月後には慣れていて、1年後には月10万円に増額しました。 コナカ株の含み損は今もあります。ただ、あの失敗があったからこそ「個別株より分散インデックスのほうが自分には合っている」と早めに気づけた面もあります。 家賃が高くても始めやすい投資3選と、その順番の理由 ① まず積立NISA(月100円〜)を最初に選ぶ理由 新NISAのつみたて投資枠は年120万円まで運用益が非課税です。 なぜ積立NISAを最初に選ぶかというと、60歳前でも引き出せるからです。家賃が高くてキャッシュフローが不安定な状況では、「いざとなれば使える」という安心感が続けやすさにつながります。 月1万円から始めて、慣れたら増額する。この「小さく始めて習慣化する」設計が、余裕が少ない状況には合っています。 ...

2026年4月19日 · 最終更新: 2026年5月23日 · HIKO

楽天証券と松井証券を比較【30代投資家が11年使って正直比較|SBI証券も】

楽天証券と松井証券のどっちにするか、比較して決めたい——この記事はそんな方に向けて、両方の口座を実際に持っている30代投資家が2026年6月時点の最新条件で正直に比較します。年収300万円台からNISAを始めて11年、旧NISA配当累計90万円超のHIKOです。メイン口座は楽天証券ですが、最初の証券口座は「日経新聞が無料で読める」という理由だけで丸三証券を選んで失敗しました(その経緯は証券口座選びの失敗談に書いています)。証券口座は一度決めると長く使い続けるものなので、選び方を間違えると年間数千〜数万円分のポイントや還元を取りこぼし続けることになります。なお、最終的な口座選びや投資判断はご自身の状況に合わせて自己責任でお願いします。 結論:迷ったら楽天証券で問題ありません。11年使ってきた私の答えはこれです。 ただし、(1)メインカードがJCBオリジナルシリーズ、(2)電話で相談しながら進めたい——このどちらかに当てはまるなら松井証券が有力です。また、三井住友カードをすでに持っているなら、SBI証券のほうが還元面で有利になります。 楽天証券と松井証券を比較【2社で迷っている方向け】 「SBI証券は候補から外して、楽天証券と松井証券のどちらかに絞りたい」という方向けに、この2社だけを並べて比較します。結論を先に言うと、楽天経済圏を使っていてポイントを貯めたいなら楽天証券、電話サポート重視・JCBカードユーザーなら松井証券という整理になります。 なお、このセクションは「楽天証券と松井証券の2社で迷っている」方向けの比較です。松井証券そのものを楽天・SBIとの3社視点で深掘りしたレビューは、松井証券は楽天・SBIに勝てるのか【30代投資家が3社使って正直比較】に分けています。 以前は「松井はクレカ積立がない」のが両者の決定的な違いでしたが、2026年時点では松井証券もJCBカードによるクレカ積立に対応しています。そのため違いは「どのカード経済圏に乗っているか」「アプリの使いやすさを取るかサポートを取るか」に移っています。 楽天証券 クレカ積立0.5〜1%(楽天カード) 楽天ポイントで投信が買える アプリ★★★★★ 松井証券 クレカ積立0.5〜1%(JCBカード・利用額条件あり) HDI15年連続三つ星サポート 電話相談★★★★★ 主要6項目(クレカ積立還元率・投信残高ポイント・サポート・NISA・米国株・ツール)を2026年6月時点の各社公表条件で並べると、違いがはっきりします。 項目楽天証券松井証券クレカ積立対応カード楽天カード/ゴールド/プレミアム/ブラックJCBオリジナルシリーズクレカ積立還元率0.5%(通常カード)〜1.0%(プレミアム)※ブラックは2%・対象ファンドの代行手数料により変動0.5〜1.0%(カード種別と月間ショッピング利用額で変動・一般カード月5万円未満は付与なし)クレカ積立の月上限10万円10万円投信残高ポイント一部銘柄のみ最大年1%(対象が広め・業界最高水準。低コストインデックスは0.0175%程度)NISA手数料(日本株・米国株・投信)0円0円米国株約5,000銘柄水準・為替手数料0銭約5,000銘柄水準・為替手数料0銭単元未満株(1株投資)かぶミニで買付・売却可(リアルタイムはスプレッド0.22%・寄付取引は無料)売却のみ・買付は非対応(買い増しは電話受付)貸株対応(変動金利・週次見直し)対応(最低金利0.2%〜)ツール・アプリスマホアプリが直感的(★★★★★)必要十分+無料ロボアド「投信工房」(★★★☆☆)投信本数約2,500本約1,800本サポート(HDI格付け)三つ星実績15年連続三つ星(最高評価)向いている人楽天経済圏・ポイントを貯めたい人電話で相談したい人・JCBカードユーザー 私自身は楽天証券を11年使い続けています。楽天カード積立は「設定して放置するだけ」でポイントが貯まり続けるのが性に合っていました。実際、2015年から2024年までの旧NISA配当の税引後累計は約90万円(904,551円)で、これも楽天証券の配当CSVから集計した一次データです(内訳は旧NISA 10年で配当90万円を実現した銘柄構成と年次推移に公開しています)。「どの証券会社が使い続けられるか」は、この手の長期実績で判断するのが一番確かだと感じています。一方の松井証券は、投信を保有しているだけで貯まる残高ポイントが最大年1%と業界最高水準で、長期でアクティブ投信を多めに持つ人にはむしろ有利になる場面があります。サポートの手厚さ(HDI格付け15年連続三つ星)は3社の中でも頭ひとつ抜けていると感じます。 クレカ積立の還元率は、楽天・松井ともに「保有するカード」と「対象ファンド」で変わります。楽天証券は対象ファンドの代行手数料が0.4%以上なら楽天カード通常でも1%、0.4%未満なら0.5%という二段構造です。オルカンやS&P500など人気の低コストインデックスは0.4%未満帯(=0.5%)になる点は押さえておきましょう。松井証券のJCBクレカ積立は、一般カードだと月5万円以上のショッピング利用が還元の条件になるなど、カードの使い方しだいで実質還元が変わります。 なお、単元未満株(1株投資)をコツコツ買い増したい人は、買付に対応している楽天証券が明確に有利です。松井証券の単元未満株は執筆時点で売却のみの受け付けで、買い増しは電話受付になります。貸株はどちらも対応しており、実績と設定の注意点は貸株14銘柄・5年やった結論【月800円の現実】にまとめています。 どちらが正解という話ではなく、「自分がどのカード・経済圏に乗っているか」で選ぶのが一番ミスがありません。 楽天証券と松井証券の選び方:3つの質問で決まります 楽天カードを持っている、または楽天市場を月1回以上使いますか? → 当てはまるなら楽天証券です。クレカ積立の還元と楽天経済圏の連携をそのまま活かせます。 メインカードがJCBオリジナルシリーズ、または電話で相談しながら進めたいですか? → 当てはまるなら松井証券です。JCBクレカ積立とHDI格付け15年連続三つ星のサポートが活きます。 どちらにも当てはまらない場合 → 私は楽天証券から始めるのがよいと考えています。アプリの分かりやすさと情報量で、初心者がつまずきにくいからです。口座開設は無料なので、迷い続けて始めないことのほうが機会損失になります。 30代でこれからNISAを始める方が「楽天と松井のどちらで始めるか」で迷っているなら、判断軸はシンプルです。毎月コツコツ積み立てて放置したい人は楽天証券、わからないことを電話で聞きながら進めたい人は松井証券——この二択でほぼ決まります。私は前者で、楽天証券のクレカ積立とマネーブリッジを設定して以降、入金操作をほとんどせずに11年続けてきました。30代は投資できる期間が長いぶん「途中でやめずに続けられること」が何より効きます。アプリを毎月触る生活なら楽天証券のUIの分かりやすさが、最初の不安を電話で潰したいなら松井証券のサポートが、それぞれ「続ける力」になります。なお、生活費を削ってまで満額を急ぐ必要はなく、無理のない金額で始めるほうが結局続きます(この点は実家暮らしでNISA満額3年突っ込んだ20代の話に当時の失敗構造を書いています)。 Q. 結局どっちがいいですか? 私の答えは「楽天経済圏を少しでも使っているなら楽天証券、電話で相談しながら進めたいなら松井証券」です。私自身はメイン口座として楽天証券を11年使い続けていて、2015年に買ったコナカ株(7494)も楽天証券の特定口座で保有しています。楽天カード積立とマネーブリッジを「設定して放置」できる仕組みが性に合っているからです。一方、松井証券も実際に口座を作って触っていますが、電話サポートの手厚さ(HDI格付け15年連続三つ星)は楽天より明確に上だと感じます。どちらも口座開設・維持は無料なので、「どちらを選んだら大失敗する」という類の選択ではありません。迷う時間のほうがもったいない、というのが11年使った実感です。 Q. 楽天証券と松井証券の併用はありですか? ありです。証券口座は1人で何社でも持てます(NISA口座だけは1人1口座)。実際に私も、メインは楽天証券にしつつ、サポート品質やロボアド「投信工房」を確認する目的で松井証券の口座も持っています。NISA口座をどちらに置くかだけ先に決めれば、特定口座は両方を使い分けても問題ありません。たとえば「NISAと日々の積立は楽天証券、投信の長期保有や電話相談の窓口として松井証券」という分け方は現実的です。 楽天証券で口座を開く場合はこちらからどうぞ。 楽天証券(NISA・iDeCo・株式取引すべて対応) クレカ積立0.5〜1%・楽天ポイントで投信が買える・マネーブリッジで楽天銀行金利優遇。NISA口座開設・取引手数料すべて無料。 楽天証券で無料口座開設する → ※アフィリエイトリンクを含みます(TGアフィリエイト)。口座開設・維持費用は無料。 電話サポート重視で松井証券を選ぶ方はこちらです。 電話サポート重視なら松井証券 HDI格付け15年連続三つ星・投信残高ポイント年最大1%。NISA口座も日本株/米国株/投信すべて0円。 松井証券で無料口座開設する → ※アフィリエイトリンクを含みます。口座開設・維持費用は無料。 SBI証券も含めた3社での結論【NISA 証券会社 選び方】 迷っているなら、私は楽天証券をおすすめしています。 楽天カードをすでに持っているか、楽天市場を月1回以上使っているなら、楽天証券は相性がよい選択です。理由はシンプルで、積立するだけでポイントが貯まり、初心者でもつまずきにくい設計になっているからです。私自身が11年使い続けているのもこの口座です。 「楽天を使っていない」「三井住友カードを持っている」という方は、SBI証券のほうが還元面で有利になりやすいです。 松井証券は「電話で相談しながら投資を始めたい」人に明確に向いています。先ほどの比較の通り、2026年時点ではクレカ積立にも対応しているので、JCBカードユーザーなら選択肢に入ります。 楽天証券 楽天ポイント積立◎ アプリが直感的 ★★★★★ SBI証券 投信本数最多 IPOにも強い ★★★★★ 松井証券 サポート充実・電話相談HDI三つ星 JCBクレカ積立対応 ★★★★☆ 月3万円積立なら年間いくら差が出るか【証券会社×カードの組み合わせ】 証券会社を選ぶときに「なんとなく楽天」で決めている人が多いですが、カード選びと証券会社をセットで考えると、年間のポイント還元に明確な差が出ます。 証券会社×カードの組み合わせごとに、月3万円積立・月5万円積立それぞれの年間還元を試算したのが次の表です。 組み合わせ還元率月3万円積立の年間還元月5万円積立の年間還元楽天証券 × 楽天カード(通常)0.5%1,800ポイント3,000ポイント楽天証券 × 楽天カードゴールド1.0%3,600ポイント6,000ポイントSBI証券 × 三井住友カード(NL)0.5%1,800ポイント3,000ポイントSBI証券 × 三井住友プラチナプリファード最大3.0%最大10,800ポイント最大18,000ポイントマネックス証券 × マネックスカード1.1%3,960ポイント6,600ポイント クレカ積立の月上限は各社とも10万円(新NISAつみたて投資枠の上限と同じ)です(マネックスカードは月5万円が上限)。 結論として言えること: ...

2026年4月19日 · 最終更新: 2026年7月17日 · HIKO

実家暮らしでNISA満額3年突っ込んだ20代の話|2015年の私と今の『NISA貧乏』の共通点

投資歴11年のHIKOです。2015年に新卒で社会人になってNISAを始めました。当時の年収は約300万円(残業代込み)、月手取り16〜20万円。それでも旧NISA満額(年100〜120万円)を3年連続で突っ込めたのは、実家暮らしで家賃ゼロ・食費ほぼゼロだったからです。 最近X(旧Twitter)で見かける「NISA貧乏」の話を読むたびに、当時の自分を思い出します。「焦り」はなかったけど「将来不安」はあった。手取りのほとんどをNISAに投入していた構造は、今のNISA貧乏ブームと同じでした。違いは、私が実家暮らしだっただけ。 この記事は2015〜2017年の私のNISA買付実績を一次データで全部出した上で、今のNISA貧乏に陥っている人と何が共通していて、何が違うのかを整理します。 結論:実家暮らしを最大活用したNISA満額3年戦略 先に結論を出します。 私は2015〜2017年の3年間で、旧NISAに約340万円突っ込みました。 年買付回数年間買付額月平均201527回998,000円約83,000円201629回1,201,771円約100,000円20179回1,200,000円約100,000円 旧NISAの非課税枠は2015年が100万円、2016年から120万円に拡大。私は3年連続でほぼ満額を使い切っています。これが可能だったのは1つの条件のおかげでした。 実家暮らしで家賃ゼロ・食費ほぼゼロだったこと。 当時の家計:年収300万円・実家暮らしの構造 2015年4月入社、新卒1年目の私の家計はこうでした。 初任給:21万円スタート+残業代+α 想定年収:約300万円(残業代込み) 月手取り:約16〜20万円 家賃:ゼロ(実家暮らし) 食費:ほぼゼロ(実家のごはん) 通信費・保険・娯楽など:月3〜5万円程度 つまり手取り16〜20万円のうち、生活費として出ていく分は3〜5万円。残り11〜17万円が浮いている状態です。ここからNISAに月8〜10万円投入していました。 割合にすると、手取りの実質40〜50%をNISAに投入していたことになります。 これ、よく見ると今のNISA貧乏と同じ比率です。 2015年5月と2016年6月の「単月370,000円超」を解説する 買付回数を見ると、2015年は27回、2016年は29回、2017年は9回です。回数が多い年は「給料が入った直後にちょこちょこ買う」+「ボーナス時期に大きめに買う」のパターン。 特に2015年5月は単月で370,758円、2016年6月は単月で382,548円を投入しています。これはボーナス月にまとめて突っ込んだ結果です。 2017年が9回しかないのは、年明け1月にいきなり120万円を一気投入したから。年初一括で枠を使い切る判断をしたわけです。買付回数9回の内訳は、1月に1回大きく投入してから、その後は微調整で買い増しただけ。 「年100万円超を突っ込む」と聞くと無謀に聞こえますが、当時の私は実家暮らしで月の生活費が3〜5万円だったので、ボーナス20〜30万円が丸ごと余ります。それをNISAに突っ込めば年100万円なんて簡単に到達するんです。 旧NISA最初の3年の配当推移 突っ込んだ金額に対して、配当はどう増えていったかも一次データで出します。 年配当(税引後・円建て)20152,050円201625,800円201765,725円 2015年は2,050円。これは買い始めたのが4月以降だったため、配当の権利確定日に間に合った銘柄が少なかったのが理由。2016年に2万円台、2017年に6万円台へと急速に増えています。 ここから10年、配当は積み上がり続けて、2015〜2024年の旧NISA配当累計は904,551円(約90万円)に到達しました。詳細は旧NISA10年の配当実績記事に書いています。 新卒1年目の自分が、毎月「配当2,050円」しか入ってこない口座を見て「全然増えないじゃん」と思っていた当時を、今振り返ると泣けます。 「焦りはないが将来不安はある」を支えたのは持ち続ける選択だった 冒頭で「焦りはなかったけれど将来不安はあった」と書きました。当時の私の不安に対して、結果的に支えになったのは、買った銘柄を含み損のまま持ち続けるという選択でした。 代表例がコナカ(7494)です。NISA初年度の2015年5月21日に738円×100株=73,800円で購入しました。購入後ほどなく株価は下がり始めて、そこから9年5ヶ月、200〜400円台で推移します。含み損は数万円規模、評価額だけ見れば失敗です。 それでも私は損切りせずに持ち続けました。「将来不安はある、でもこの銘柄を売って現金化したところで何かが解決するわけでもない」という消極的な保有判断です。結果として、旧NISAの非課税枠で配当だけは年2回入り続けて、2015年12月から2023年12月までの16回で合計16,000円(1株10円×100株×16回)を非課税で受け取れました。 NISA貧乏という言葉から想像されるのは「節約して投資した分が含み損になって生活が苦しくなる」イメージですが、実際の私は逆でした。生活は実家暮らしで崩れず、含み損銘柄からも配当だけは入り続けた。だから心理的には耐えられた、というのが正直なところです。 そのコナカも、2024年11月26日に旧NISAの非課税期間が2024年末で切れるタイミングで一区切りつけました。247円で売却して同日に特定口座で248円で買い戻すクロス取引です。確定損は-49,100円ですが、配当16,000円と合わせれば確定損益は約-3万円。9年5ヶ月持ち続けた銘柄を、非課税期間の終わりという節目で口座区分だけ切り替えた、という形です。 もし当時の私が一人暮らしで家賃15万円払いながら同じ買付ペースで突っ込んでいたら、コナカの含み損が数万円見えただけで「生活も苦しいのに含み損まで」と心が折れていたはずです。NISA貧乏が一番怖いのは、生活と精神の両方が削られて、結果として投資そのものをやめてしまうことだと思います。 ここからが本題:今の「NISA貧乏」との共通点 2024年に新NISAが始まってから、X(旧Twitter)で「NISA貧乏」というキーワードを見るようになりました。 新NISAは年間360万円の非課税枠があります。月30万円積み立てれば1年で枠を使い切れる。「とにかく早く埋めたい」「複利の効果は早く始めるほど大きい」という発信を真に受けて、手取りの大半をNISAに突っ込んでしまう人が出てきました。 20代の一人暮らしで家賃15〜20万円払いながら、月10万円・15万円とNISAに突っ込もうとして詰む——これがNISA貧乏の典型パターンです。 ここで認めなきゃいけないことがあります。 私の2015〜2017年は、この構造とまったく同じだった。 項目2015年の私今のNISA貧乏年齢22〜24歳20代〜30代前半動機将来不安からの貯蓄代わり投資同じ手取りに対するNISA比率40〜50%40〜60%結果手元現金が薄かった手元現金が薄い違い実家暮らしで家賃ゼロ一人暮らしで家賃15〜20万円 「焦り」はなかった、と最初に書きました。それは正直な感覚です。当時の私は「複利の効果」とか「早く始めるほど勝ち」とか、そんな崇高な動機でNISAをやっていたわけじゃない。 ...

2026年4月19日 · 最終更新: 2026年7月2日 · HIKO