コナカ株を9年5ヶ月損切りできない理由|散々酷評してきた株を、それでも手放さない私の本音
含み損を抱えた株、売れずにそのまま持っていませんか。 私も同じです。コナカ(7494)という株を9年5ヶ月塩漬けにし、確定損益はマイナス29,930円。しかもこのブログで、この株を何度も「優待だけで選んだ失敗例」として酷評してきました。 それでも私は売っていません。理由は業績でも将来性でもありません。好きだからです。この記事では、投資として褒められたものではないと分かった上で、なぜこの株を持ち続けているのかを、酷評してきた過去記事との矛盾も含めてそのまま書きます。 平成時代を生きた30代・川崎市在住のHIKOです。投資歴11年・FP2級。この記事は私個人の体験と心情の記録であり、特定銘柄の購入や保有継続を勧めるものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。 まず、私がコナカをどれだけ酷評してきたか 読み返してみると、自分でも辛辣だと思います。 NISA個別株の失敗談では、コナカを「業績も財務も見ずに、知名度と株価の安さと優待だけで選んだ失敗の代表例」として書きました 株主優待で選んだコナカは9年塩漬けでは、業績を確認して保有している巴工業と並べて、コナカを「順番を間違えた優待株」の見本として使いました 旧NISAで個別株投資に失敗した話でも、買える金額で銘柄を選んでいた失敗例としてコナカを登場させています 数字も繰り返し書いてきました。2015年5月に738円で買った100株は、2024年11月に247円で旧NISA売却・同日248円で特定口座買い戻し。旧NISAの売買だけでマイナス49,100円、配当や特定口座の損益を全部合わせても確定損益はマイナス29,930円です。詳しい経緯は旧NISAから新NISAへの移行の記事にも書きました。 この数字を見れば、「損切りすべきだった株」の教科書的な例だと思います。私自身、記事の中でそう書いてきました。 それでも、正直に言うと私はコナカが好きです ここまで散々な言い方をしてきて今さらですが、白状します。 私はコナカという会社が好きです。投資として合理的な理由ではありません。地元の会社であることと、スーツセレクトというブランドが好きだということ。それだけです。 過去記事の辛口評価と、この気持ちは矛盾しています。矛盾していることは自分でも分かっています。それでも、この矛盾を隠して「業績が良いから持っている」というきれいな理由をでっちあげるより、感情で持ち続けていると正直に書く方が、塩漬け株に悩んでいる人には役に立つ気がしています。「損切りできないのは投資家として失格」という正論は分かっていても、実際には情が移って手放せない株が1つくらいある。塩漬け株に情が移ってしまう人は、決して珍しくないと思います。 理由①:コナカが地元・横浜の会社だから コナカの本社は神奈川県横浜市戸塚区品濃町にあります(出典:コナカ「会社概要」 https://www.konaka.co.jp/company/gaikyo.html )。私は川崎市在住で生活圏が近く、地元の会社というだけでなんとなく応援したくなってしまいます。投資理論としては何の根拠にもならない感情ですが、正直に書くとこれも理由の1つです。 理由②:スーツセレクトのサイズ感とデザインが好きだから もう1つの理由は、コナカが展開するスーツセレクトというブランドそのものが好きだということです。 社会人になってスーツを買う機会が増える中、Men’s EXやMen’s Clubで紹介されるような10万円以上のスーツには、社会人2〜3年目の給料では正直手が出ませんでした。そんな中で刺さったのがスーツセレクトです。イタリアの紳士服見本市ピッティウオモのトレンドを取り入れつつツープライスで提供しており、サイズ感も私にぴったりで、「知識はついてきたけれど予算は限られている」という当時のニーズにちょうどはまりました。 保険業界に勤めていた頃は、株主優待で春夏物・秋冬物の年2回、よく恵比寿の旗艦店でスーツセレクトの服を購入していました。誕生日月にワイシャツがもらえる特典があったので、春夏スーツを買うタイミングをその月に合わせていたのを覚えています。 コナカの株主優待は、100株以上の保有で20%割引券が年2回(3月・9月の株主に対して6月・12月頃)届きます。使えるのはコナカ・フタタ・SUIT SELECT・FUTATA THE FLAG・DIFFERENCEの全店舗です(出典:コナカ「株主ご優待制度」 https://www.konaka.co.jp/ir/yuutai2.html )。 この優待は今も続いています。転職した今は保険業界時代のようにスーツをまとめ買いすることは減りましたが、今もこの割引券でシャツなど小物を買うことがあります。サイズ感とデザインが好みに合っていて、単純に着心地がいいというのが正直なところです。 それでも、投資判断としては勧められません ここまで書いた理由は、どちらも投資の合理性とは関係ありません。業績が伸びているとか、配当性向が健全だとか、そういう説明は一切していません。 行動経済学でいう保有効果(自分が持っているものに愛着が湧いて手放しにくくなる心理)や、サンクコスト(すでに投じた金額や年数が惜しくて撤退しづらくなる心理)に、私は素直に当てはまっていると思います。これは投資家として褒められた状態ではありません。 もし本気で資産を増やすことを最優先にするなら、感情的な理由で塩漬け株を持ち続けるより、損切りして別の銘柄やインデックス投資に振り向ける方が合理的な場合が多いはずです。実際、個別株11年のポートフォリオを見ても、コナカが良い成績を残しているわけではありません。 この記事は「感情で株を持ち続けてもいい」という話をしているわけではなく、「感情で持ち続けている自分を自覚した上で、それを正直に書いている」というだけです。投資判断はご自身の状況と目的に応じて、ご自身の責任で行ってください。 私が「売る」と決めているタイミング 感情だけで持ち続けているとはいえ、何も基準がないわけではありません。今のところ、次のどちらかが起きたら売却を検討します。 株主優待が縮小・廃止される:優待自体が今の保有理由の半分を占めているので、なくなれば持ち続ける理由が大きく減ります 経営に重大な懸念が生じる:地元愛という理由の前提が崩れた場合です 逆に言えば、この2つが起きない限り、株価の上下だけでは売る予定はありません。合理的な投資判断としては褒められたものではないと分かった上で、それでも今の私の本音です。 まとめ:損切りできない株が1つあってもいい コナカ(7494)は確定損益-29,930円・9年5ヶ月塩漬けの、過去記事で何度も酷評してきた失敗株です それでも売っていません。理由は業績ではなく、地元・横浜の会社であることとスーツセレクトが好きだという感情です 保険業界時代は恵比寿の旗艦店で優待を使ってスーツを年2回購入し、今も優待でシャツなど小物を買っています 投資家としては保有効果・サンクコストに当てはまる状態で、褒められた判断ではありません。真似を勧めるものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします 損切りできない株が1つくらいあっても、それを自覚して向き合っていれば、投資全体が壊れるわけではないと思っています。私の場合は、コナカがポートフォリオ全体のごく一部だからこそ許容できている面もあります 大切なのは、感情で持っていることを合理的だと思い込まないことです。私は合理的ではないと理解した上で、それでも保有することを選んでいます あわせて読みたい 株主優待で選んだコナカは9年塩漬け、業績を見た巴工業は含み益+30%|優待株で確認する3つの数字 NISA個別株の失敗談|2015年に株価の安さだけで選んだ結果9年含み損【旧NISAシリーズ①】 旧NISAで個別株投資に失敗した話|買える金額で銘柄を選んでいた私の後悔 個別株11年、TOPIXに勝てなかった話|73銘柄2,194万円の業界別ポートフォリオ全公開 ※ 本記事の保有状況・損益は2026年5月時点、コナカの優待制度は2026年7月時点で公式サイトにて確認した内容にもとづきます。最新の情報は公式サイト・開示資料をご確認ください。 HIKO 保険業界10年勤務・30代IT会社員ブロガー 保険業界10年勤務後、IT企業に転職。生命保険・損害保険の「売り手側の論理」を知った上で、本当に必要な家計管理・投資の情報を発信。NISAや固定費削減の実体験をもとに、30代サラリーマンのお金の不安を減らすことを目指しています。 保険業界10年 IT転職 NISA実践中 固定費削減経験あり