株主優待で年間10万円以上受け取っているが、3銘柄で廃止された話【30代の実録】

現在の保有銘柄で、年間10万円以上の優待を受け取っています。内訳はQUOカード系が最多で約4.5万円、食品・お米系が約2.3万円、カタログギフトや商品券系がそれぞれ約1万円ほどです。 ただし同じ期間に、保有していた3銘柄で優待が廃止されました。 「廃止されないだろう」と思っていた銘柄が、なくなりました。 今回はその両方をそのまま書きます。 「年間10万円」の内訳をもう一段くわしく 「優待で年10万円」と書くと派手に見えますが、実態は地味な積み上げです。私の保有14銘柄のうち、優待があるものを目的別に整理するとこうなります。 カテゴリ主な銘柄年間優待相当QUOカード系旭情報サービス・JPX系・通信系・小売系 など約45,000円食品・お米系KDDIカタログギフト(食品セレクト時)・食品メーカー優待約23,000円カタログギフトKDDI(保有3年以上で年間1万円相当)約10,000円商品券・割引券飲食・小売の優待券約10,000円ポイント・株主専用サービス各社株主限定特典約12,000円 合計で年10万円台に届くという感覚です。1銘柄で2万円・3万円もらえる派手な優待は1つもありません。1銘柄あたり3,000〜10,000円相当の優待を、14銘柄に分散させた結果として10万円になっています。 「優待だけで暮らせる」みたいな話ではなく、「QUOカードで毎月のコンビニ・書店利用がほぼ賄える」「カタログで日用品を1〜2回買える」という、生活コストの一部を肩代わりしてくれる規模です。 最初に正直な話:日本取引所グループの優待が廃止されました 投資歴11年の中で、優待絡みで一番学んだ出来事は日本取引所グループ(JPX、8697)の優待廃止です。 JPXはかつて、株主に対してクオカードを贈呈する優待制度を実施していました。証券取引所を運営する企業であり、財務的な安定感と知名度から「廃止されないだろう」と思って保有していたのが正直なところです。ところが、優待制度は廃止されました。 廃止後も株価は横ばい〜上昇傾向で推移し、配当も維持されていたため、実質的な影響はほとんどありませんでした。ただ、「廃止されないはず」という思い込みが根拠のない判断だったとあとから気づきます。どれだけ安定した企業に見えても、優待制度は企業が任意で設けているものです。業績悪化や株主還元方針の変更(優待を廃止して配当を増やすケースも多い)により、いつでもなくなります。 「優待ありき」で銘柄を選ぶことへの過信は捨てたほうがいいと感じました。 株主優待の基本:3分で押さえる 株主優待とは、企業が一定数以上の株を持つ株主に対して、自社の商品やサービスを無料・割引で提供する制度です。日本独自の文化で、多くの上場企業が実施しています。 優待の種類は大きく3つです。 ① 食事券・飲食割引券:レストランチェーンや居酒屋系の企業に多い。実生活でそのまま使えるのが魅力。 ② 商品券・買い物割引券:家電量販店やスーパーなどで使える金券。現金に近い使い勝手。 ③ 自社製品・カタログギフト:食品メーカーや日用品メーカーの優待。生活費の節約に直結。 ただし、優待の価値は「実際に使う人」にしか生まれません。自分が使わないサービスの優待をもらっても、金銭価値はゼロです。銘柄選びの前に「自分が日常的に使う場所・もの」を起点にするのが基本です。 実際に保有している2銘柄の話 ユニバーサル園芸社(6061) フラワー装飾・緑化サービスを手がける会社で、現在も保有中の銘柄です。時価総額は数百億円規模で、小型株に分類されます。優待内容は保有株数に応じてクオカードが贈られてきます。コンビニ・書店・ドラッグストアなど幅広く使えるため、生活費の一部として自然に消化できます。 この銘柄を選んだのは財務の安定性と増配傾向が主な理由です。優待はあくまで「おまけ」として捉えており、企業として持ちたいと判断した上で選びました。小型株であるため株価の流動性については事前に確認しておく必要があります。現在も優待制度は継続中です。 KDDI(9433) 携帯キャリア大手で、現在も保有中の銘柄です。優待内容は保有年数に応じたカタログギフト(食品・日用品など)で、3年未満で5,000円相当、3年以上で10,000円相当と長期保有優遇があります。 食品や日用品をカタログから選べるため実際の生活費節約に直結しています。配当も安定しており「優待+配当」として捉えると長期保有の判断が立てやすい銘柄です。ただし、通信業界全体の規制や競争環境の変化が株価に影響するリスクは常にあります。 優待廃止の経験:JPX・JT・オリックス 「廃止されないだろう」と思っていた銘柄の優待が、実際になくなりました。保有していた3銘柄の話です。 日本取引所グループ(JPX、8697) 冒頭で触れたとおりです。クオカード贈呈の優待が廃止されました。廃止後も株価・配当に大きな影響はありませんでしたが、「安定した企業だから廃止されない」という思い込みの危うさを実感しました。 JT(日本たばこ産業、2914) 高配当株として保有しており、食品や自社グループ商品のカタログギフト優待も魅力のひとつでした。「高配当+優待」という組み合わせで長期保有していましたが、2022年に優待制度が廃止されました。廃止の理由として、配当に一本化することで株主全体に公平に還元するという方針が示されました。年間2,500円相当の優待がなくなりましたが、配当水準は維持されたため実質的な影響は限定的でした。ただ「優待は続くもの」という前提が崩れた出来事でした。 オリックス(8591) 「優待株といえばオリックス」と言われるほど知名度が高く、カタログギフトの内容の充実さで人気のある銘柄でした。こちらも保有していましたが、2024年3月末をもって優待制度が廃止されています。年間5,000円相当のカタログギフトがなくなりました。理由はJT同様「株主への公平な利益還元」です。 この3社に共通しているのは、財務的に安定していて廃止される理由がないように見えたという点です。むしろ優待の充実度が高かったからこそ「このまま続くだろう」と思っていました。企業側の株主還元方針が変われば、どの銘柄でも優待は廃止されます。優待を「おまけ」として割り切り、企業そのものの価値で持つかどうかを判断することの大切さを、この3件で改めて感じました。 優待利回りの考え方:「利回りが高い≠安全」 よく「優待利回り3%以上を目安に」という情報を見かけます。優待の価値を株価で割った数字を指標にする考え方です。ただし、これだけで判断するのには注意が必要です。 優待利回りは使える人にしか意味がない:使わないものの利回りはゼロです。 高い優待利回りは株価が下落しているサインの場合がある:株価が下がった結果として相対的に利回りが高く見えているケースがあります。優待目当てに飛びついて買ったものの、株価がさらに下落して優待の価値を上回る含み損になる、という状況は起こり得ます。 優待は企業業績悪化時にまず削られやすい:コスト削減策として優待廃止を検討する企業は多く、高利回りほどその可能性を疑うべき場面もあります。 利回りの数字を見るとしても、企業の財務状況・配当実績・業績の安定性とあわせて判断することが必要です。 30代が優待投資に向いているとき・向いていないとき 向いている人 外食・日用品など、自分が使えるジャンルの優待がある銘柄を選べる 「配当+優待」でコツコツ受け取りながら長期保有できる 優待廃止・株価下落をある程度許容できる(優待は確定した収益ではない) NISAで個別株を持つ予定があり、その中の1銘柄として組み込む 30代は外食の機会がそれなりにあり、食事系・カフェ系の優待は実際に使いやすい年代です。 向いていない人 優待銘柄を優待目的だけで選んでいる(企業の実態を見ていない) 少額の優待のために10〜20万円の資金を1銘柄に集中させる 優待が廃止・縮小したときに、持ち続ける理由を説明できない NISAとの相性 新NISA口座で株を保有していても、株主優待は受け取れます。加えて、株が値上がりした際の売却益・配当金も非課税になります。 優待銘柄をNISAで持つ場合、特に長期保有を前提にするなら成長投資枠が使いやすいです。KDDI・ユニバーサル園芸社どちらもNISA口座で保有しています。 ただし、NISAの非課税枠(年間360万円・生涯1,800万円)は有限です。個別の優待銘柄に充てるより、インデックスファンドを優先したほうが資産形成効率は高い場合が多いです。優待銘柄はNISA枠の「一部」として考えることをお勧めします。 最初の1銘柄の探し方 優待投資を試してみたい場合、以下の手順が現実的です。 ① NISAの口座を用意する:楽天証券かSBI証券が使いやすいです。どちらも無料で開設できます。 ② 「銘柄名+株主優待」で検索する:よく使うお店・サービスの企業名で検索すると優待内容が確認できます。各証券会社の優待検索機能も便利です。 ③ 2つの数字を確認する:配当利回り(安定して出ているか)と自己資本比率(財務が健全か)を見ます。優待の内容だけでなく、企業として持ち続けられるかを確認する習慣をつけると、廃止時に慌てずに済みます。 ...

2026年4月19日 · HIKO

企業DCがない30代こそiDeCoをやるべき理由【節税シミュレーション付き】

FP2級を持ち、投資歴11年(2015年スタート)のHIKOです。私自身は**NISAと企業型DC(確定拠出年金)**で老後資金を積んでおり、iDeCoは併用していません。ただ、企業DCのない30代の友人や知人には、iDeCoを最優先で勧めています。今回は「企業DCがない30代会社員にとってiDeCoがどれだけ強力か」を、節税シミュレーションも交えて整理します。 NISAは始めたけど、iDeCoはなんとなく後回しにしている——そういう30代は多いと思います。 企業DCのない知人にiDeCoを勧める中で、改めて制度を整理し直しました。結論からいうと、企業DCがない人にとって、iDeCoは今すぐ始めないと損な制度です。 NISAをまだ始めていない方は新NISAを30代で始める方法【初心者が最初にやること5ステップ】から先に読んでいただくとスムーズです。iDeCoはNISAと並行して使うことで最大の効果が出ます。 この記事では、企業DCのない30代会社員がiDeCoを始めるべき理由と、具体的な節税効果を解説します。 iDeCoとは?まず仕組みを3分で押さえる iDeCo(個人型確定拠出年金)は、毎月一定額を積み立てて老後資金を作る私的年金制度です。 NISAとの最大の違いは「掛け金が全額、所得控除になる」点です。積み立てた金額をそのまま課税対象の所得から引けるため、積み立てた年にすぐ節税効果が発生します。 比較項目NISAiDeCo節税タイミング利益に税金がかからない積み立て時に所得控除引き出しいつでも可原則60歳まで不可年間上限360万円14.4〜27.6万円(職業による)主な用途中期〜長期の資産形成老後資金専用 NISAは「利益に税金がかからない」制度なので、利益が出てはじめて恩恵を受けられます。一方iDeCoは、運用結果に関わらず、積み立てた瞬間から節税できるという点で仕組みが異なります。 企業DCがない人は上限が最も高い iDeCoの掛け金上限は、加入している年金制度の種類によって変わります。 職業・状況月額上限年額上限会社員(企業年金なし)23,000円276,000円会社員(企業型DCあり)20,000円240,000円公務員20,000円240,000円自営業68,000円816,000円専業主婦・夫23,000円276,000円 企業DCも確定給付型も何もない「企業年金なしの会社員」が、月額23,000円と最も高い上限が使えます。 裏を返せば、企業DCがある会社員はiDeCoとの「二重利用」になるぶん上限が下がるのですが、企業DC自体が退職所得控除の範囲で受け取れる前提で設計されているため、節税の枠がダブっている形になります。企業DCがない会社員は、その節税枠がiDeCo一本に集約されているわけです。 自分が企業年金に加入しているか確認するには、会社の人事・総務部門に「企業型確定拠出年金(DC)または確定給付年金(DB)はありますか?」と聞くのが確実です。 30代会社員の節税シミュレーション 年収500万円・企業年金なし会社員・毎月20,000円(年24万円)積み立ての場合 各種控除後の課税所得は概ね330万円以下で所得税率10%帯に収まる想定 所得税の節税額:年間約24,000円(税率10%) 住民税の節税額:年間約24,000円(税率10%) 合計:年間約48,000円の節税 20年間続けると → 節税総額:約96万円 さらに、運用益にも税金がかかりません(通常の証券口座では運用益の約20%が課税対象)。積み立て時の節税と運用益非課税の二重効果が、iDeCoの強みです。 年収別の年間節税額(月2万円積立の場合) 年収所得税率(目安)年間節税額300万円5%約36,000円400万円10%約48,000円500万円10%約48,000円700万円20%約72,000円 ※住民税10%込みの概算。課税所得が330万円を超えると所得税率は20%帯に上がります。 年収別 iDeCo年間節税額(月2万円積立) ¥36000 年収300万 ¥48000 年収400万 ¥48000 年収500万 ¥72000 年収700万 住民税10%込みの概算。年収が高いほど節税効果も大きくなる 年収が高いほど所得税率が上がるため、節税効果は一層大きくなります。 iDeCoのデメリットと向き合い方 節税メリットが大きい制度ですが、デメリットも正確に把握しておく必要があります。 ① 60歳まで引き出せない iDeCoに入れたお金は、原則60歳になるまで引き出せません。NISAとは根本的に異なるルールです。生活防衛資金(6ヶ月分程度の生活費)とNISA用資金を確保した上で、余剰資金をiDeCoに回すのが基本的な考え方です。生活防衛資金を確保するためにも、固定費を下げる方法で月々の出費を減らしておくと余裕が生まれます。 ② 手数料がかかる 加入時に2,829円(国民年金基金連合会への初回手数料)、運用中は月171円(国民年金基金連合会105円+事務委託先金融機関66円)が最低ラインでかかります。これに金融機関の口座管理手数料が加わります。手数料0円の金融機関を選ぶことが重要です。 ③ 受け取り時に課税される iDeCoは受け取り時に課税されます。一括受け取りは「退職所得」、年金形式は「雑所得」として扱われます。ただし、退職所得控除や公的年金等控除を活用すれば、多くのケースで実質的な税負担はごく小さくなります。 受け取り方の最適解は個人の状況(退職金の有無など)によって変わるため、50代になったら改めてシミュレーションするのがよいでしょう。 おすすめの金融機関 iDeCoを始めるなら、口座管理手数料0円・低コストファンドが揃う金融機関を選ぶことが最優先です。 SBI証券 ...

2026年4月19日 · HIKO

実家暮らしでNISA満額3年突っ込んだ20代の話|2015年の私と今の『NISA貧乏』の共通点

投資歴11年のHIKOです。2015年に新卒で社会人になってNISAを始めました。当時の年収は約300万円(残業代込み)、月手取り16〜20万円。それでも旧NISA満額(年100〜120万円)を3年連続で突っ込めたのは、実家暮らしで家賃ゼロ・食費ほぼゼロだったからです。 最近X(旧Twitter)で見かける「NISA貧乏」の話を読むたびに、当時の自分を思い出します。「焦り」はなかったけど「将来不安」はあった。手取りのほとんどをNISAに投入していた構造は、今のNISA貧乏ブームと同じでした。違いは、私が実家暮らしだっただけ。 この記事は2015〜2017年の私のNISA買付実績を一次データで全部出した上で、今のNISA貧乏に陥っている人と何が共通していて、何が違うのかを整理します。 結論:実家暮らしを最大活用したNISA満額3年戦略 先に結論を出します。 私は2015〜2017年の3年間で、旧NISAに約340万円突っ込みました。 年買付回数年間買付額月平均201527回998,000円約83,000円201629回1,201,771円約100,000円20179回1,200,000円約100,000円 旧NISAの非課税枠は2015年が100万円、2016年から120万円に拡大。私は3年連続でほぼ満額を使い切っています。これが可能だったのは1つの条件のおかげでした。 実家暮らしで家賃ゼロ・食費ほぼゼロだったこと。 当時の家計:年収300万円・実家暮らしの構造 2015年4月入社、新卒1年目の私の家計はこうでした。 初任給:21万円スタート+残業代+α 想定年収:約300万円(残業代込み) 月手取り:約16〜20万円 家賃:ゼロ(実家暮らし) 食費:ほぼゼロ(実家のごはん) 通信費・保険・娯楽など:月3〜5万円程度 つまり手取り16〜20万円のうち、生活費として出ていく分は3〜5万円。残り11〜17万円が浮いている状態です。ここからNISAに月8〜10万円投入していました。 割合にすると、手取りの実質40〜50%をNISAに投入していたことになります。 これ、よく見ると今のNISA貧乏と同じ比率です。 2015年5月と2016年6月の「単月370,000円超」を解説する 買付回数を見ると、2015年は27回、2016年は29回、2017年は9回です。回数が多い年は「給料が入った直後にちょこちょこ買う」+「ボーナス時期に大きめに買う」のパターン。 特に2015年5月は単月で370,758円、2016年6月は単月で382,548円を投入しています。これはボーナス月にまとめて突っ込んだ結果です。 2017年が9回しかないのは、年明け1月にいきなり120万円を一気投入したから。年初一括で枠を使い切る判断をしたわけです。買付回数9回の内訳は、1月に1回大きく投入してから、その後は微調整で買い増しただけ。 「年100万円超を突っ込む」と聞くと無謀に聞こえますが、当時の私は実家暮らしで月の生活費が3〜5万円だったので、ボーナス20〜30万円が丸ごと余ります。それをNISAに突っ込めば年100万円なんて簡単に到達するんです。 旧NISA最初の3年の配当推移 突っ込んだ金額に対して、配当はどう増えていったかも一次データで出します。 年配当(税引後・円建て)20152,050円201625,800円201765,725円 2015年は2,050円。これは買い始めたのが4月以降だったため、配当の権利確定日に間に合った銘柄が少なかったのが理由。2016年に2万円台、2017年に6万円台へと急速に増えています。 ここから10年、配当は積み上がり続けて、2015〜2024年の旧NISA配当累計は904,551円(約90万円)に到達しました。詳細は旧NISA10年の配当実績記事に書いています。 新卒1年目の自分が、毎月「配当2,050円」しか入ってこない口座を見て「全然増えないじゃん」と思っていた当時を、今振り返ると泣けます。 「焦りはないが将来不安はある」を支えたのは持ち続ける選択だった 冒頭で「焦りはなかったけれど将来不安はあった」と書きました。当時の私の不安に対して、結果的に支えになったのは、買った銘柄を含み損のまま持ち続けるという選択でした。 代表例がコナカ(7494)です。NISA初年度の2015年5月21日に738円×100株=73,800円で購入しました。購入後ほどなく株価は下がり始めて、そこから9年5ヶ月、200〜400円台で推移します。含み損は数万円規模、評価額だけ見れば失敗です。 それでも私は損切りせずに持ち続けました。「将来不安はある、でもこの銘柄を売って現金化したところで何かが解決するわけでもない」という消極的な保有判断です。結果として、旧NISAの非課税枠で配当だけは年2回入り続けて、2015年12月から2023年12月までの16回で合計16,000円(1株10円×100株×16回)を非課税で受け取れました。 NISA貧乏という言葉から想像されるのは「節約して投資した分が含み損になって生活が苦しくなる」イメージですが、実際の私は逆でした。生活は実家暮らしで崩れず、含み損銘柄からも配当だけは入り続けた。だから心理的には耐えられた、というのが正直なところです。 そのコナカも、2024年11月26日に旧NISAの非課税期間が2024年末で切れるタイミングで一区切りつけました。247円で売却して同日に特定口座で248円で買い戻すクロス取引です。確定損は-49,100円ですが、配当16,000円と合わせれば確定損益は約-3万円。9年5ヶ月持ち続けた銘柄を、非課税期間の終わりという節目で口座区分だけ切り替えた、という形です。 もし当時の私が一人暮らしで家賃15万円払いながら同じ買付ペースで突っ込んでいたら、コナカの含み損が数万円見えただけで「生活も苦しいのに含み損まで」と心が折れていたはずです。NISA貧乏が一番怖いのは、生活と精神の両方が削られて、結果として投資そのものをやめてしまうことだと思います。 ここからが本題:今の「NISA貧乏」との共通点 2024年に新NISAが始まってから、X(旧Twitter)で「NISA貧乏」というキーワードを見るようになりました。 新NISAは年間360万円の非課税枠があります。月30万円積み立てれば1年で枠を使い切れる。「とにかく早く埋めたい」「複利の効果は早く始めるほど大きい」という発信を真に受けて、手取りの大半をNISAに突っ込んでしまう人が出てきました。 20代の一人暮らしで家賃15〜20万円払いながら、月10万円・15万円とNISAに突っ込もうとして詰む——これがNISA貧乏の典型パターンです。 ここで認めなきゃいけないことがあります。 私の2015〜2017年は、この構造とまったく同じだった。 項目2015年の私今のNISA貧乏年齢22〜24歳20代〜30代前半動機将来不安からの貯蓄代わり投資同じ手取りに対するNISA比率40〜50%40〜60%結果手元現金が薄かった手元現金が薄い違い実家暮らしで家賃ゼロ一人暮らしで家賃15〜20万円 「焦り」はなかった、と最初に書きました。それは正直な感覚です。当時の私は「複利の効果」とか「早く始めるほど勝ち」とか、そんな崇高な動機でNISAをやっていたわけじゃない。 ...

2026年4月19日 · HIKO

証券口座おすすめ比較【30代投資家が楽天・SBI・松井を11年使って正直比較】

年収300万円台からNISAを始めて11年、旧NISA配当累計90万円超のHIKOです。最初の証券口座は「日経新聞が無料で読める」という理由だけで丸三証券を選んで失敗しました(その経緯はクラウドクレジット失敗談に統合して書いています)。証券口座の選び方を間違えると、年間数千〜数万円分のポイントや還元を損し続けることになります。11年使い続けた実感をもとに、正直に比較します。 NISA 証券会社 選び方:結論を最初に言います 迷っているなら楽天証券を選んでください。 楽天カードをすでに持っているか、楽天市場を月1回以上使っているなら、楽天証券は今すぐ開設して損のない選択です。理由はシンプルで、積立するだけでポイントが貯まり、失敗しにくい設計になっています。 「楽天を使っていない」「三井住友カードを持っている」という方はSBI証券が向いています。 松井証券は「電話で相談しながら投資を始めたい」人向けに限定して明確におすすめできます。それ以外の用途では楽天かSBIを先に選ぶほうが合理的です。 楽天証券 楽天ポイント積立◎ アプリが直感的 ★★★★★ SBI証券 投信本数最多 IPOにも強い ★★★★★ 松井証券 サポート充実 電話相談HDI三つ星 ★★★★☆ 松井証券と楽天証券を2社だけで比較するなら 「SBI証券は候補から外して、松井証券と楽天証券のどちらかに絞りたい」という方向けに、この2社だけを並べて比較します。結論を先に言うと、クレカ積立でポイントを貯めたいなら楽天証券、電話サポート重視なら松井証券です。両者の決定的な違いは「クレカ積立還元の有無」です。 楽天証券 クレカ積立0.5〜1%(楽天カード) 楽天ポイントで投信が買える アプリ★★★★★ 松井証券 クレカ積立なし(投信残高ポイント最大1%) HDI15年連続三つ星サポート 電話相談★★★★★ 主要項目を具体的な数値で並べると、違いはさらにはっきりします。 項目楽天証券松井証券クレカ積立還元0.5%(楽天カード)/1.0%(楽天カードゴールド)クレカ積立の取り扱いなし月3万円積立の年間ポイント1,800〜3,600ポイント0ポイント(クレカ積立分)投信保有ポイント一部銘柄のみ最大年1%(対象が広め)NISA手数料(日本株・米国株・投信)0円0円投信本数約2,500本約1,800本サポート(HDI格付け)三つ星実績15年連続三つ星(最高評価)アプリの使いやすさ★★★★★★★★☆☆向いている人楽天経済圏・ポイントを貯めたい人電話で相談しながら進めたい人 私自身は楽天証券を11年使い続けています。理由は、楽天カード積立で月3万円なら年1,800ポイント、ゴールドなら年3,600ポイントが「設定して放置するだけ」で貯まり続けるからです。松井証券もNISA手数料は完全無料でサポートの手厚さは頭ひとつ抜けていますが、クレカ積立に対応していない分、毎月の積立で得られるポイントが構造的に少なくなります。 逆に「ネット証券は不安、わからないことを電話で聞きながら進めたい」という方には、HDI格付け15年連続三つ星の松井証券が向いています。ここはポイント還元では測れない価値です。 楽天証券で口座を開く場合はこちらからどうぞ。 楽天証券(NISA・iDeCo・株式取引すべて対応) クレカ積立0.5〜1%・楽天ポイントで投信が買える・マネーブリッジで楽天銀行金利優遇。NISA口座開設・取引手数料すべて無料。 楽天証券で無料口座開設する → ※アフィリエイトリンクを含みます(TGアフィリエイト)。口座開設・維持費用は無料。 電話サポート重視で松井証券を選ぶ方はこちらです。 電話サポート重視なら松井証券 HDI格付け15年連続三つ星・投信残高ポイント年最大1%。NISA口座も日本株/米国株/投信すべて0円。 松井証券で無料口座開設する → ※アフィリエイトリンクを含みます。口座開設・維持費用は無料。 証券口座 おすすめ 比較:月3万円積立なら年間いくら差が出るか 証券会社を選ぶときに「なんとなく楽天」で決めている人が多いですが、カード選びと証券会社をセットで考えると、年間のポイント還元に明確な差が出ます。 月3万円積立で比較した場合の試算です。 組み合わせ月のポイント還元年間還元楽天証券 × 楽天カード(通常・0.5%)150ポイント1,800ポイント楽天証券 × 楽天カードゴールド(1%)300ポイント3,600ポイントSBI証券 × 三井住友カード(NL)(0.5%)150ポイント1,800ポイントSBI証券 × 三井住友カードプラチナプリファード(3%)900ポイント10,800ポイント 結論として言えること: 楽天カード(通常)× 楽天証券と三井住友カード(NL)× SBI証券は同じ0.5%で横並び 楽天カードゴールドを持つなら1%で楽天証券が有利 三井住友カードプラチナプリファードがあるならSBI証券が大きく逆転する(ただしカード年会費3.3万円) 私が楽天証券を10年以上使い続けているのは、楽天カードゴールドとのセットで積立ポイントが安定して貯まる仕組みを評価しているからです。プラチナプリファードのような高コストカードに切り替えてまでSBIに移る理由は今のところありません。 私が使ってきた証券口座の遍歴 最初の口座は丸三証券でした。当時「日経新聞が無料で読める」という理由だけで選びましたが、積立商品が少なく、ポイント還元もなく、使い勝手でも大手ネット証券に劣っていました。詳しくはクラウドクレジット失敗談の「証券口座を日経新聞で選んだ話」に書いています。 次に楽天証券を開設し、2015年のNISA開始から現在まで使っています。2015年から2024年の旧NISA口座の配当累計は90万円を超えました(旧NISA10年の配当実績記事参照)。 松井証券は口座を作って機能確認をした経験があります。サポートの手厚さは楽天・SBIより充実していると感じました。SBI証券の取扱商品の多さと投信ラインナップは実際に確認しています。 3社のガチ比較表:証券口座 おすすめ 比較 項目楽天証券SBI証券松井証券クレカ積立還元率0.5〜1%(楽天カード)0.5〜3%(三井住友カード)標準的投信保有ポイント一部銘柄あり投信マイレージ(銘柄ごと)最大年1%(対象広め)投信本数約2,500本約2,600本(業界最多水準)約1,800本IPO取扱中堅業界最多水準中堅米国株取引対応(約5,000銘柄)対応(約5,000銘柄)対応(約5,000銘柄)NISA手数料0円0円0円アプリの使いやすさ★★★★★★★★★☆★★★☆☆iDeCo商品数標準業界最多水準40本以上サポート(HDI格付け)三つ星実績三つ星実績15年連続三つ星(最高評価)25歳以下の特典なしなし国内株1日定額まで手数料無料 選び方フロー:NISA 証券会社 選び方はこれで決まる 以下の順番で考えると迷いません。 ステップ1:楽天カードを持っているか? 持っている → 楽天証券一択です。楽天カード積立でポイントが貯まる恩恵を受けられます。 ステップ2:三井住友カードを持っているか? 持っている → SBI証券が向いています。三井住友カード積立で還元を受けられます。 ステップ3:どちらも持っていない場合 ...

2026年4月19日 · HIKO

新NISAを30代で始める方法【初心者が最初にやること5ステップ】

投資歴11年、保険業界10年→IT企業転職のHIKOです。NISAを始めたのは2015年。最初の10年間は個別株で失敗を繰り返し、青山商事だけで−31万円の損失を出しました。その後インデックス投資に切り替えて、旧NISAで配当累計90万円超を実現しています。同じように「始めたいけど一歩が踏み出せない」状態だった自分に向けて、この記事を書きました。 30代になって「そろそろ投資を始めないと」と思いつつ、なかなか動けていませんか。 2015年に私がNISA口座を開設したとき、最初の壁は「何を買えばいいかわからない」という問題でした。結果として最初の5年間は個別株で大きな損失を出しました。今の私が当時の自分に伝えられるとしたら、「インデックスファンドの積立一択にしておけ」の一言です。 この記事では、口座開設から最初の投資まで、迷わず動けるよう5つのステップで解説します。私の失敗から学んだ「やってはいけないこと」も一緒にお伝えします。 新NISAとは?3分でわかる基本 新NISAは2024年からスタートした国の税制優遇制度です。通常、株や投資信託で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座内の運用益は非課税になります。 項目新NISA(2024年〜)年間投資上限360万円生涯投資上限1,800万円非課税期間無期限対象年齢18歳以上 旧NISAと比べて非課税期間が無期限になったのが最大の改善点です。30代から始めても30年以上、複利の恩恵を受け続けられます。 私が投資を始めた2015年当時の旧NISAは非課税期間が5年でした。5年間の制約があったために、株価が下がっているタイミングで「枠が切れるから売らなきゃ」という無駄な判断をしたこともあります。新NISAにはそのような制約がないため、長期保有しやすくなっています。 なぜ30代の今すぐ始めるべきか 老後2000万円問題という言葉を聞いたことがあると思います。平均的なサラリーマンが老後に必要とされる不足額の目安です。 月3万円を年利5%で20年間運用した場合と、貯金だけの場合を比べると: 貯金のみ:720万円 NISA(年利5%):約1,233万円 月3万円を20年続けた場合の資産額 ¥720 貯金のみ ¥985 NISA 年3% ¥1233 NISA 年5% ¥1562 NISA 年7% 単位:万円/複利運用した場合の資産額(元本720万円) その差は513万円。始める時期が10年遅れると、この差はさらに広がります。30代は「時間」という最大の武器を持っています。 私自身の例を挙げると、2015年から2024年の10年間で旧NISAの配当累計が90万円超になりました。これは何十時間も相場を監視した結果ではなく、積み立て設定をして放置した結果です。早く始めること、それ自体が資産形成で最も重要な行動です。 ステップ1:証券会社を選ぶ NISA口座は銀行でも開けますが、ネット証券一択です。手数料が圧倒的に安く、投資できる商品の種類も豊富だからです。 私は楽天証券でNISAを始めました。2015年当時から使い続けて10年以上になります。アプリの使いやすさ、ラインナップの豊富さ、どれも不満がありません。 初心者におすすめの2社: 楽天証券 楽天ポイントで投資できる アプリが使いやすく初心者向け 楽天経済圏をすでに使っている人に最適 楽天カード積立でポイントが毎月貯まる SBI証券 国内最大手で安心感がある 投資信託のラインナップが業界最多水準 三井住友カード積立でVポイントが貯まる IPO(新規上場株)に参加しやすい どちらを選んでも大差ありません。楽天サービスをよく使う→楽天証券、そうでなければSBI証券と覚えておけばOKです。 証券口座の詳しい比較は別記事でまとめています。→ 証券口座おすすめ比較【30代初心者がSBI・楽天・松井を実際に使った結果】 NISAを今すぐ始めるなら楽天証券 楽天カード積立でポイントが貯まり、アプリから最短30分で口座開設+NISA設定が完了。月100円から始められます。 楽天証券で無料口座開設する → ※アフィリエイトリンクを含みます(TGアフィリエイト)。口座開設・維持費用は無料。 「電話で相談しながら始めたい」「ネット完結だと不安」という方には、サポート重視の松井証券という選択肢もあります。NISA口座は日本株・米国株・投信すべて手数料0円で、HDI格付け15年連続三つ星のサポート体制は初心者でも迷わず進められます。 NISAを松井証券で始めるという選択 NISA口座は日本株・米国株・投信すべて手数料0円。HDI格付け15年連続三つ星の電話サポートで初心者でも迷わない。 松井証券で無料口座開設する → ※アフィリエイトリンクを含みます。口座開設・維持費用は無料。 ステップ2:口座を開設する(最短5分) スマホで完結します。必要なものは以下の3点だけです: ...

2026年4月19日 · HIKO

貸株はやらなくていい?14銘柄・5年やった実績で出した結論【月800円の現実】

NISAを中心に資産形成している30代会社員向けに書いています。投資歴11年・FP2級のHIKO(平成生まれ、夫婦二人暮らし)です。特定口座で14銘柄に貸株を設定して5年運用した実績があります。結論を先に書くと「やってもいいけど、ほぼ誤差です」。月800円台の現実と、銘柄ごとの金利差、運用設計をすべて公開します。 結論を先に:あなたはやるべき? 保有スタイル貸株の判断NISAがメインやらなくていい(そもそも使えない)優待株を特定口座で保有「優待・有配優先」設定を入れれば可能(金利は薄まる)高金利の小型株を特定口座で保有スポット的にはあり(ただし条件付き) この3行で判断できる人は、以降を読まなくても大丈夫です。 私の貸株14銘柄を全公開します 特定口座で実際に貸株設定している14銘柄をすべて出します。基本は「優待・有配優先」設定(権利確定日に自動解除→優待・配当を維持しつつ金利だけ取る)にしてあります。 コード銘柄株数金利9692シーイーシー1000.10%9799旭情報サービス1000.10%8931和田興産1000.10%9069センコーグループHLDGS1000.10%9233アジア航測1000.40%8697日本取引所グループ1000.10%8772アサックス5000.10%7494コナカ1000.10%7713シグマ光機1000.10%7730マニー1000.10%7856萩原工業1000.10%5388クニミネ工業1000.10%6061ユニバーサル園芸社2000.10%6091ウエスコホールディングス1000.10% 14銘柄のうち13銘柄は金利0.10%。唯一の例外がアジア航測(9233)で金利0.40%です。「貸株は高金利銘柄を狙う」と聞くと夢があるように感じますが、現実はほとんどの銘柄が0.1%前後で横並びになります。 アジア航測(9233)だけ高金利な理由 なぜアジア航測だけ金利が4倍ついているか。これは需要側、つまり「その銘柄を借りたい投資家がどれだけいるか」で決まります。空売り需要が多い銘柄や、信用取引で品薄になっている銘柄は貸株金利が上がりやすい傾向があります。 ただ重要なのは、この金利は証券会社の判断でいつでも変わるという点です。来月には0.10%に戻っているかもしれません。だから「アジア航測を貸株目的で買う」のは順序が逆です。あくまで保有している銘柄をたまたま貸し出した結果、金利が高かった、という話です。 「優待・有配優先」設定を全銘柄に入れている理由 貸株中は株の名義が証券会社に移るため、権利確定日をまたいで貸し出し状態だと株主優待・配当の権利が消えます。これを防ぐ設定が「優待・有配優先」です。 権利確定日の前に自動で返却→確定後に再度貸し出し、という挙動になります。返却中の数日間は金利がつかないので、その分だけ収入が薄まりますが、優待・配当を失うリスクと比べたら誤差です。 私の14銘柄はほぼ「優待・有配優先」で設定しています。コナカ(7494)の年8回優待カードや、JPX(8697)の配当などを失ったら、金利数百円どころの話ではなくなります。 5年累計の実績:合計48,426円・月平均807円 実際の収入を年ごとに出します。 年貸株金利配当金相当額合計20214,362円8,469円12,831円20229,395円0円9,395円20236,701円0円6,701円202410,979円0円10,979円20258,520円0円8,520円5年累計39,957円8,469円48,426円 5年で48,426円、月平均にして807円です。「貸株 月500円」という見出しを以前書きましたが、実際は月800円台が現実ラインでした。 ...

2026年4月19日 · HIKO

退職金はもう当てにできない。30代が今すぐやるべきNISA×企業DC「自分で作る退職金」戦略

IT企業に転職して最初の年末、総務から「企業DCの商品を選んでください」という通知が届きました。正直、何を選べばいいかまったくわからなかったのを覚えています。とりあえず元本確保型の定期預金を選んで放置していましたが、半年後に運用商品を見直したとき、利回り0%で眠っている自分のお金を見て少し後悔しました。その経験から、企業DCとNISAをどう組み合わせるかを真剣に考え始めました。 退職金について、少し厳しい現実をお伝えします。 厚生労働省「就労条件総合調査」によると、大企業・大卒・長期勤務の場合の退職金は、20年前の約2,500万円から現在は1,900万円前後まで減少しています。20年で約600〜1,000万円の差です。 大企業・長期勤務の退職金推移(万円) 2500万円 20年前 1900万円 現在 20年で約600〜1,000万円減。厚生労働省「就労条件総合調査」より さらにこれは「大企業×長期勤務」という条件での平均値です。退職金制度のない企業や、DCへの移行で支給額が縮小している企業も増えています。 30代で何も対策しない場合と、NISA・企業DCを活用した場合では、老後資産に2,000万円以上の差がつくケースも珍しくありません。 この記事では、退職金が減り続ける背景と、30代が今すぐ実践できる3つの対策を解説します。 この記事の結論(先に確認してください) 30代がやるべきことはシンプルです。 企業DCを放置しない(商品選択の見直しで数百万円変わることがある) 新NISAで毎月積立(月3万円を目安に) 固定費(特に家賃)を下げて積立の原資を作る この3つを組み合わせることで、公的年金と退職金への依存を減らし、自分で作る「もう一つの退職金」を積み上げられます。 退職金はなぜ減り続けるのか 理由は大きく3つです。 終身雇用制度の崩壊:長期勤続を前提にした退職金制度そのものが見直されています 企業のコスト削減圧力:確定給付型(DB)から確定拠出型(DC)への移行が続いており、運用の自己責任化が進んでいます DCの掛金上限と運用格差:DCが導入された会社でも、商品を「元本確保型」のまま放置している人は運用メリットをまったく受けられていません 「退職金がある前提」で将来設計をしている場合、想定より数百万円少ない可能性があります。 30代がやるべき3つの対策 ① 企業DCの商品を見直す 企業DCを導入している会社に勤めている場合、まず確認すべきは「どの商品で運用されているか」です。 入社時のデフォルト設定が元本確保型(定期預金型)のままになっているケースは非常に多いです。 月2万円の掛金を、利回り0%(元本確保型)と年利5%(インデックスファンド)で20年間運用した場合の差を計算すると、受取額は単純試算で約300万円以上開きます。 確認すべきこととやり方はシンプルです。 DCの管理会社サイトにログインする 現在の運用商品を確認する 低コストのインデックスファンドに変更する 「変更の手間が面倒」と感じるかもしれませんが、一度設定すれば毎月自動で積み立てられます。 企業DCの商品選びや運用設定の詳細は「企業DCを最大限活用する方法(30代版)」で解説しています。 ② 新NISAで毎月積立を始める 企業DCの次に重要なのが新NISAです。 つみたて投資枠:年120万円まで(月10万円) 成長投資枠:年240万円まで 生涯非課税枠:合計1,800万円 月3〜5万円のペースで全世界株式インデックス(オルカンなど)を積み立て続けた場合、30年後の試算を見ると退職金に匹敵するレベルの資産形成が可能です。 月の積立額30年後(年利5%想定)1万円約830万円3万円約2,490万円5万円約4,150万円 ※試算はあくまで一定の年利を前提にした概算です。実際の運用成果は変動します。 積立を始めるには証券口座が必要です。クレカ積立に対応していてコスト最安水準の商品が揃う証券会社を選ぶのがポイントです。 NISAに対応した証券会社の比較も参考にしてください。 ③ 固定費を下げて積立の原資を作る 家賃を月3万円下げると、年間36万円の余裕が生まれます。これを30年間、年利5%で運用した場合の試算は約2,500万円です。 投資リターンより先に固定費削減を検討すべき理由は、効果が確実だからです。投資は運用次第でリターンが変動しますが、固定費削減は確実に手取りを増やします。 家賃の見直し方法は「家賃"安全ライン"の計算方法(30代版)」と「家賃が高い人ほど投資すべき理由」を合わせて参照してください。 退職金の不足額を把握する 大まかな目安として、以下を参考にしてください。 勤務先の退職金制度自助努力で補うべき目安退職金あり(確定給付型)+500〜1,000万円DCのみ(自己運用)運用成果次第。放置は危険退職金なし+2,000〜3,000万円 これは平均的な老後生活費と公的年金の差から逆算した概算です。自分の年金見込額は「ねんきんネット」で確認できます。 よくある質問 Q. 企業DCとiDeCoはどちらを優先すればいいですか? 企業DCがある場合はDCを優先してください。マッチング拠出(自分で上乗せ積立できる制度)が使える会社なら、まずそれを最大活用します。その後、NISAで資産形成を続けるのが効率的な順番です。 ...

2026年4月19日 · HIKO