「ネット証券は楽天かSBIで決まり」——たしかにその通りです。私自身もメインは楽天証券で、コナカ株も楽天証券の特定口座で保有しています。そのうえでSBI・松井も実際に開設して触ってきました。3社を並べて使っていると「この用途なら松井のほうが合ってる」という瞬間が確かにあります。年収300万円台で投資を始めて11年、青山商事で31万円の含み損を出してコナカを今も塩漬け中の私が、松井証券の優位点を楽天・SBIと正直に比較してまとめます。
結論:松井が「勝てる」ポイントは確かにある 楽天・SBIが総合力で強いのは事実です。投信本数も口座数もSBI/楽天が上で、ポイント経済圏との連携も強い。それでも松井証券には、3社を並べたときに明確に勝っている領域があります。
松井証券が楽天・SBIより優れている点(要約)
投信残高ポイントが業界最高水準(最大年1%) — 投資信託(ETF・REIT・MMFを除く)が広く対象。アクティブ系・信託報酬がやや高めの銘柄を持つ人ほど効く 25歳以下は1日定額の上限まで国内株手数料が無料 — 楽天/SBIにはない年齢縛り優遇 HDI格付け15年連続三つ星のサポート体制 — 電話・Web両部門で最高評価 NISA口座は日本株・米国株・投信すべて手数料0円 — ここは3社横並びだが、松井はこれをサポート手厚く提供 米国株は約5,000銘柄水準 × 手数料0ドルから — 取扱本数は楽天/SBIと同水準まで追い上げ済み 逆に、楽天/SBIに明確に劣る点もあります(後述)。それでも「この人なら松井で間違いなく得をする」という層が存在します。先に結論だけ言うと、サポート重視の初心者・25歳以下・投信を長期で大量保有する人は、松井を素直に選んでいいと思います。
楽天証券 楽天経済圏◎ アプリ最強 ★★★★★ SBI証券 総合力No.1 IPO最多 ★★★★★ 松井証券 サポート最高 投信還元率1% ★★★★☆ 比較1:手数料体系(NISAは横並び・特定口座は松井が独自) 項目松井証券楽天証券SBI証券NISA国内株手数料0円0円0円NISA米国株手数料0円0円0円NISA投信買付手数料0円0円0円特定口座 国内株(1日約定50万円以下)0円0円(ゼロコース要SOR同意)0円(ゼロ革命)特定口座 国内株(50万円超)1日定額 100万円まで1,100円ゼロコースなら0円ゼロ革命なら0円25歳以下 国内株1日定額の上限まで全額無料通常コース通常コース ここが松井の独自ポイント: 25歳以下は約定金額に関係なく1日定額制の手数料が全額免除(※対象は現物・制度信用・無期限信用。PTSナイトタイム取引・一日信用取引などは対象外)。社会人になりたての20代前半が個別株を本格的にやるなら、このゾーンは松井が圧勝します。
ここは楽天/SBIに負けている: 26歳以上で「1日50万円超の現物株を頻繁に売買する」スタイルだと、ゼロコース(楽天)/ゼロ革命(SBI)に対して松井は手数料が発生します。デイトレード寄りの中堅層は楽天/SBIのほうが安いです。
比較2:投信のポイント還元(松井の最大の武器) 長期積立で一番効いてくる差は、ここです。
還元の種類松井証券楽天証券SBI証券投信残高に対する還元投資信託(ETF・REIT・MMF除く)対象・年最大1%※一部銘柄のみ・銘柄ごとに料率異なる投信マイレージ(銘柄により0.0175%〜0.25%)クレカ積立還元あり楽天カード積立で0.5〜2%(ブラックカード時2%)三井住友カード積立で0.5〜3%(プラチナプリファード上限3%、改定後)ポイント交換先dポイント・PayPayポイント・Amazonギフト等楽天ポイントVポイント・Pontaなど ※年最大1%はアクティブ系一部銘柄のみ。eMAXIS Slim オルカンは0.0175%、S&P500は0.028%程度。
ここが松井の独自ポイント: 投信残高に対するポイント還元が「投資信託(ETF・REIT・MMF除く)対象」で広く還元される唯一の証券会社。楽天/SBIは銘柄単位で対象が絞られていますが、松井は対象範囲の広さで頭ひとつ抜けています。
ただし「年最大1%」が効いてくるのは信託報酬がやや高めのアクティブ系銘柄の保有者です。eMAXIS Slim オルカンクラス(信託報酬0.05775%)の場合、松井の還元率は0.0175%程度で楽天/SBIと大差はありません。信託報酬1%前後のアクティブ投信を1,000万円保有しているような人なら、年間最大10万円相当のポイントが見込める計算で、ここはアクティブ寄りの長期投資家にとって決定的なメリットになります。
ここは楽天/SBIに負けている: クレカ積立の「入口の還元率」は三井住友カード(プラチナプリファード)×SBIや、楽天カード(ブラック)×楽天証券のほうが上限が高くなります。松井の強みは「保有(特にアクティブ系)」、楽天/SBIの強みは「買い付け」 と理解すると分かりやすいです。
比較3:米国株(取扱本数・手数料・為替ともにほぼ横並び) 項目松井証券楽天証券SBI証券米国株取扱銘柄数約5,000銘柄水準約5,000銘柄水準約5,000銘柄水準米国株手数料(特定口座)0ドル〜(約定代金の約0.495%、上限22ドル)0ドル〜(同条件)0ドル〜(同条件)NISA米国株手数料0円0円0円為替手数料(米ドル)0銭0銭0銭 ここはほぼ横並び。 数年前まで「松井は米国株が弱い」と言われていましたが、2024〜2025年で取扱本数を一気に拡大して3社とも約5,000銘柄水準で並びました。NISA口座での米国株売買手数料も3社とも0円です。
為替手数料も3社とも0銭で横並びになりました(SBIは2023年12月1日、松井は2023年12月4日に無料化、楽天はそれ以前から0銭)。以前は「為替なら楽天」と言われていた時代もありますが、業界改定で差はなくなっています。米国株のNISA手数料0円・取扱5,000銘柄水準・為替0銭はほぼ並んでおり、米国株メイン用途で松井が劣後する点はほぼなくなった、というのが現在の正確な評価です。
比較4:投信ラインナップ・IPO・独自ツール 項目松井証券楽天証券SBI証券投信本数約1,800本約2,500本約2,600本IPO取扱取扱あり(中堅)取扱あり(中堅)業界トップロボアド投信工房(無料)楽ラップ(有料)SBIラップ(有料)PCツールネットストック・ハイスピードマーケットスピードIIHYPER SBI 2 ここが松井の独自ポイント: ロボアド「投信工房」は手数料無料で運用できます。楽天のラップ・SBIのラップは運用手数料+信託報酬で合計年率0.7〜1%程度の運用コストがかかるのに対し、松井のロボアドは投信本体の信託報酬のみ。ポートフォリオ提案を無料で受けたい初心者には松井が有利です。
ここは楽天/SBIに負けている: 投信本数はSBI/楽天が約2,500〜2,600本に対して松井は約1,800本。マニアックなアクティブファンドや新規設定された投信を真っ先に買いたい人には不利です。IPO(新規上場株)の取扱社数はSBIが圧倒的トップで、IPO目当ての人はSBIが必須です。
比較5:サポート体制(ここは松井が頭ひとつ抜けている) 項目松井証券楽天証券SBI証券HDI格付け(問い合わせ窓口)15年連続 三つ星(最高評価)三つ星実績あり三つ星実績あり電話相談専門オペレーター対応ありありWeb/チャットありありあり専用相談窓口NISA・iDeCo・遺産相続まで個別窓口あり一般窓口一般窓口 ここが松井の独自ポイント: HDI-Japan主催の問い合わせ窓口格付けで電話・Web両部門15年連続で「三つ星(最高評価)」を獲得しているのは松井証券だけです。「ネット証券は安いけど何かあったとき不安」という親世代・初心者層には、これが決定打になります。
楽天/SBIも電話窓口は用意していますが、「専門オペレーターが個別商品まで踏み込んで案内してくれる」体験の濃さは松井が頭ひとつ抜けている、というのが3社使ってきた率直な印象です。ITリテラシーが投資慣れに追いつかない層には、松井のサポートは現金より価値があります。
結局、松井証券はどんな人におすすめか 3社全部使った私の率直な振り分けです。
あなたのタイプおすすめ理由楽天カード/楽天市場ヘビーユーザー楽天証券クレカ積立還元+楽天経済圏三井住友カード持ち・投信本数重視SBI証券クレカ積立高還元+業界最多投信IPO狙いたいSBI証券取扱社数・割当数ともにトップ25歳以下で個別株もやる松井証券1日定額の上限まで国内株手数料0円サポート重視(親世代の口座も)松井証券HDI三つ星15年連続、電話で完結アクティブ系投信を長期で大量保有松井証券投信残高ポイント年最大1%が効くロボアドを無料で試したい松井証券投信工房は手数料0円デイトレ・短期売買中心楽天証券アプリの使いやすさ・約定スピード 「一人一証券」で考える必要はないので、メインを楽天/SBIに置きつつ、長期保有のNISA成長投資枠だけ松井に分ける、という使い分けも普通にアリです。 私自身は楽天証券をメインにしていて、コナカ株(特定口座)も楽天証券で保有していますが、サポートやロボアドを試すために松井の口座も併用しています。
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