UR賃貸の契約が決まって、家賃の支払い口座を決める段になったときのことです。

私は数年前に銀行口座を5つ解約して、メインをネット銀行に寄せました。生活費の引き落としも、カードの支払いも、ほぼ1行で完結しています。

その流れでいえば、家賃もネット銀行から落とすのが自然です。ところが、UR賃貸ではそれができませんでした。

この記事では、UR賃貸の家賃の口座振替にどの銀行が使えるのかを、契約時に受け取った書面と各銀行の公開情報の両方から確認した結果をまとめます。結論から言うと、楽天銀行をはじめとするネット専業銀行は、私が確認した資料のどこにも指定金融機関として載っていませんでした。 しかもそれは「たまたま対象外」なのではなく、申込のやり方そのものに理由がありそうです。

ただし、ネット銀行しか持っていない人が家賃を払えないわけではありません。そこも含めて整理します。


UR家賃の口座振替に使える銀行|結論と最終確認先

先に結論を6行でまとめます。

  1. UR賃貸の家賃と共益費は、UR都市機構指定の金融機関での口座振替が原則です。クレジットカード払いはできません。
  2. 指定金融機関には、メガバンク・信託銀行・地方銀行・第二地方銀行・信用金庫が広く入っています。ただし窓口がある銀行なら必ず指定金融機関、というわけではありません
  3. 実店舗の窓口を持たないネット専業銀行は、私が確認した資料では確認できませんでした。
  4. ゆうちょ銀行は、郵便局窓口での自動払込という別ルートで申し込めます。
  5. 口座振替以外に、銀行振込と住まいセンター窓口での現金支払いも認められています。ただし振込手数料は自己負担です。
  6. 可否の最終確認先は、契約予定の物件を管轄する住まいセンターです。 UR自身がそう案内しています。

クレジットカードが使えない点は、UR公式のよくあるご質問に明記されています。

クレジットカード払いのお取扱は行っておりません。 家賃及び共益費のお支払は、UR都市機構指定の金融機関における「口座振替」の方法によるお支払をお願いしています。

出典: UR賃貸住宅 よくあるご質問(2026年8月14日確認)

つまり、UR賃貸で毎月の支払いをいちばん軽くしたいなら「UR都市機構指定の金融機関」の口座を1つは持っておく、というのが基本線になります。


ネット銀行が指定金融機関に見当たらない|申込方法が対面・紙・印鑑を前提にしている

ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。

UR都市機構が公開している「住まいのしおり」(2026年3月版)には、口座振替の申込方法がこう書かれています。

UR都市機構指定銀行等の窓口に、以下の4点をご持参の上、お申込みください。 (1)「家賃等預金口座振替依頼書」(2)「契約時家賃等領収書(敷金および契約時家賃等振込票(領収書)」(3)「預金通帳」(4)「銀行等届出印」

出典: UR都市機構「住まいのしおり」第一編 居住のご案内(2026年3月版・17〜20ページ)2026年8月14日確認

4点のうち、依頼書と領収書は銀行の種類を問いません。読み返すと、ネット銀行で難しいのは次の3点です。

  • 金融機関の窓口へ出向くこと
  • 紙の預金通帳を持っていること
  • 銀行に登録した届出印があること

ネット専業銀行では、こうした窓口・紙の通帳・届出印を前提とした申込みに対応しにくい銀行が多くあります。少なくとも私が今回確認した主要ネット銀行では、この申込方式にそのまま対応できることを確認できませんでした。

ネット銀行が一覧に見当たらない背景として、この申込方式が関係している可能性はあります。ただしUR側がその理由を説明しているわけではないので、ここは私の見立てとして読んでください。

なお郵便局(ゆうちょ銀行)については、同じしおりに「家賃等自動払込利用申込書」「貯金通帳」「郵便局届出印」の3点を郵便局窓口へ持参する方法が案内されています。こちらも窓口・通帳・届出印という構成は同じです。


楽天銀行・PayPay銀行など主要ネット銀行を実際に調べた結果

私は契約時に、UR都市機構から「都市機構の家賃等の預金口座振替について(ご案内)」という書面を受け取っています。下部に「取扱銀行等一覧」が載っていて、版の表記は令和5年4月現在です。

この一覧をそのまま書き写すことはしません。3年前の時点のスナップショットであり、いまも同じとは限らないからです。代わりに、読み取れた構造と、検索でよく聞かれる銀行の掲載有無だけを共有します。

一覧の構造

  • 「銀行」と「信用金庫」の2列構成
  • 地区は東日本・中部・西日本・九州の4区分に分かれていて、地区ごとに掲載行が違う
  • 銀行側にはメガバンク3行(みずほ・三菱UFJ・三井住友)とりそな銀行、信託銀行、各地の地方銀行・第二地方銀行が広く入っている
  • 信用金庫側も地域ごとに複数入っている(東日本なら城南信用金庫、西日本なら京都中央信用金庫など)
  • 東京スター銀行やスルガ銀行も入っているが、いずれも実店舗を持つ銀行なので例外ではない

ここから言えるのは、指定金融機関はいずれも窓口を持つ銀行・信用金庫だった、ということまでです。逆は成り立ちません。窓口のある銀行であっても、自分の住む地区の欄に載っていなければ対象外です。つまりこの一覧は「ネット専業銀行を除外する」フィルターにはなりますが、「窓口があるから大丈夫」の保証にはなりません。

掲載が確認できなかったネット銀行

令和5年4月現在版の一覧には、次の銀行の記載がありませんでした。

  • 楽天銀行
  • 住信SBIネット銀行(現在の商号はドコモSMTBネット銀行)
  • PayPay銀行
  • ソニー銀行
  • auじぶん銀行
  • イオン銀行
  • SBI新生銀行

一覧が3年前のものなので、銀行側の公開情報からも裏を取りました。2026年8月14日時点の確認結果です。

確認先UR都市機構・都市再生機構の記載
楽天銀行「口座振替(自動引落):利用可能企業一覧」見当たらない
ドコモSMTBネット銀行(旧 住信SBIネット銀行)「口座振替(銀行引落)」対象企業見当たらない
PayPay銀行「口座振替対象企業一覧」見当たらない
イオン銀行「口座振替サービス(お支払い先一覧)」見当たらない
ソニー銀行「口座振替(自動引落)お取扱先一覧」見当たらない

出典: 楽天銀行 口座振替(自動引落)の利用可能企業一覧ドコモSMTBネット銀行 口座振替(銀行引落)サービスPayPay銀行 口座振替イオン銀行 口座振替サービス(お支払い先一覧)ソニー銀行 口座振替(自動引落)お取扱先一覧。いずれも2026年8月14日に確認しました。

5行とも、公開されている一覧の中にUR都市機構・都市再生機構の名前はありませんでした。

ちなみにソニー銀行の一覧には、不動産・住宅関連の収納企業が24社ほど並んでいます。三井不動産レジデンシャルサービス、東急コミュニティー、大京アステージといった名前です。マンションの管理費は引き落とせても、URの家賃は載っていない、という並びになっています。

ただし、一覧にないから絶対にできないとは限らない

ここは落としてはいけない注記です。楽天銀行の一覧ページには、次の但し書きがあります。

一覧にない企業でも、収納代行会社経由で引落できる場合があります。詳細はご利用される企業へお問い合わせください。

出典: 楽天銀行 口座振替(自動引落)の利用可能企業一覧(2026年8月14日確認)

ソニー銀行にも同趣旨の注記があります。

マンション管理費、スポーツクラブなど一覧に記載がない場合でも、預金口座振替依頼書にソニー銀行と接続している収納代行企業の記載があれば、ソニー銀行での口座振替を設定できます。

出典: ソニー銀行 口座振替(自動引落)お取扱先一覧(2026年8月14日確認)

PayPay銀行も、手続き方法は収納企業ごとに異なるという立場です。

つまり銀行側の一覧は、その銀行が把握している範囲の目録であって、可否の最終判断はしていません。UR賃貸の場合、最終的な答えを持っているのはUR都市機構の側です。

参考までに、楽天銀行の一覧には家賃の引き落とし先として大東建託や大和リビングが収納代行会社経由で入っています。民間の賃貸なら通ることもある、という対比として見ると分かりやすいと思います。


ネット銀行しか持っていない場合はどうなるか

ここが、この記事でいちばん誤解されやすいところです。

口座振替に使えない=家賃が払えない、ではありません。 UR賃貸住宅の管理を担うURコミュニティのFAQには、支払い手段がこう書かれています。

口座振替、銀行振込、住まいセンター窓口での現金支払いがあります。その他、クレジットカード払い等のキャッシュレス対応はしていませんのでご注意ください。

出典: URコミュニティ「家賃等の支払い手段にはどのような種類がありますか」(2026年8月14日確認)

別のページには、条件がもう少し具体的に書かれています。

お支払は、原則として口座振替となりますが、その他住まいセンターの窓口でお支払いいただくか、銀行振り込みでもお支払いいただくことができます。 (振込口座はお客様によって異なりますので、管轄の住まいセンターにお問合せください。なお、振込手数料はお客様負担となります。) 家賃のお支払は、手数料のかからない便利な口座振替をお勧めしています。

出典: URコミュニティ「家賃はいつまでに、また、どのように支払えば良いですか」(2026年8月14日確認)

つまりネット銀行しか持っていなくても、銀行振込で毎月払うことは可能です。住まいセンターの窓口で現金を払う方法も残っています。ネット銀行を使っているからUR賃貸に住めない、ということはありません。

では何が変わるのか|手数料と手間

変わるのは、毎月の実務コストです。差は3つあります。

1. 振込手数料が自己負担になる

口座振替なら手数料はかかりません。振込を選ぶと、1回ごとの手数料が12か月分積み上がります。

手数料の水準は銀行と優遇条件によってまったく違います。たとえば楽天銀行の他の金融機関あて振込手数料は一律145円(税込)で、会員ステージ特典や給与・年金受取特典によって月1〜5回まで無料になります(出典: 楽天銀行 振込・支払・2026年8月14日確認)。無料回数の枠が余っていれば追加コストはゼロですし、ほかの振込で枠を使い切っていれば12か月分がそのまま乗ります。

自分の口座に当てはめて年間コストを見るなら、下の表を使ってください。

1回あたりの振込手数料年12回の合計
0円(無料回数の枠内)0円
100円1,200円
145円1,740円
300円3,600円

※この表は12倍しただけの単純計算です。100円・300円は当てはめ用の例で、特定の銀行の手数料ではありません。145円は上に挙げた楽天銀行の公表値です。

2. 毎月の手作業と、払い忘れのリスクが自分側に来る

口座振替なら残高さえあれば自動です。振込は毎月自分で操作します。振込先の口座は契約者によって異なるので、まず住まいセンターへ確認するところから始まります。

そして支払期限を過ぎると、年(365日あたり)14.56%の遅延利息が加算されます。しおりには、遅延が続いた場合についてこう書かれています。

家賃等のお支払いを3か月以上遅延された場合や、3か月に満たなくてもしばしば遅延することが続き、信頼関係が害された場合、UR都市機構は賃貸借契約にもとづきお客様との契約を解除し、直ちに住宅の明渡しを求めることになります。

「3か月遅れたら自動的に解除される」という単純な話ではなく、遅延の状況を踏まえた契約上の判断です。いずれにせよ、自動化されていない支払いを毎月12回、何年も続けるという前提で考えると、口座振替のほうが安全側であることは確かです。

なお、金額が変わる可能性もあります。家賃改定や共益費の見直しがあったとき、口座振替なら金額は自動で反映されますが、定額の振込予約を組んでいる場合は自分で更新しなければなりません。

3. URでPontaの扱いが確認できていない

住まいのしおりでは、家賃500円ごとに1Pontaポイントがたまる「URでPonta」は、口座振替を利用している人向けの案内として書かれています。振込や窓口払いの場合にどう扱われるかは、私が確認した範囲では分かりませんでした。気になる場合はここも住まいセンターに確認してください。

結論として、店舗型を1口座持っておくほうが軽い

UR自身が「手数料のかからない便利な口座振替をお勧めしています」と書いているとおりです。銀行振込という逃げ道があるのは事実ですが、それは非常時の選択肢というより、口座振替が組めない人のための代替手段という位置づけに見えます。

ここで誤解しないでほしいのは、ネット銀行だから割高になる、という話ではないということです。上に書いたとおり、無料回数の枠内に収まれば振込手数料はゼロにできます。金銭コストは条件次第でどうにでもなります。

残る負担は、毎月の振込操作と、残高・支払期限の管理が自分側に来ることです。家賃は解約するまで毎月続く支払いなので、これを何年も背負い続けるかどうかという判断になります。私は、契約前に指定金融機関の口座を1つ用意しておくほうが合理的だと思います。


指定金融機関の一覧はなぜ公開されていないのか

私が2026年8月14日に確認した範囲では、UR公式サイト上に指定金融機関の一覧は見当たりませんでした。住まいのしおりも「最寄りのUR都市機構指定金融機関の窓口でお申込みをお願いします」と書くだけで、どこが指定金融機関なのかは示していません。契約に必要な書類を案内するページにも、口座振替の記載はありませんでした。

そして、これは私が見つけられなかったという話ではありません。URコミュニティのFAQが、答えを明示しています。

なお、口座振替につきましてはUR都市機構指定金融機関がございますので、詳しくは管轄の住まいセンターまたは管理サービス事務所までお問い合わせください。

出典: URコミュニティ「家賃等の支払い手段にはどのような種類がありますか」(2026年8月14日確認)

一覧を掲示するのではなく、問い合わせてくださいという設計になっている、ということです。

理由は公式には説明されていません

先に断っておくと、なぜ一覧を掲載していないのかを、UR側が説明している記述は見つけられませんでした。 ここから先は私の推測です。

指定金融機関は銀行の合併や統合で入れ替わります。実際、私の手元の書面が発行された令和5年4月から今日までの間にも、掲載行のひとつは商号が変わっています。全国4地区分の一覧を常に正確に保つのは、それなりの運用コストがかかるはずです。情報更新の負担も理由のひとつではないか、というのが私の見方ですが、あくまで推測の域を出ません。

そして、これは読者側にとっても同じことが言えます。だからこの記事では一覧を書き写しませんし、書面の写真も載せません。3年前のスナップショットが独り歩きして、本当は使える銀行を「使えない」と誤解させる方がよほど害が大きいと考えたためです。

一覧がない代わりに、確認の手順を書いておきます

最新の取扱いは、契約予定の物件を管轄する住まいセンターに直接確認してください。 公式の案内どおりの手順であり、これが最も確実な確認方法です。手順は次の4ステップです。

  1. 契約予定の物件を決める。指定金融機関は地区ごとに分かれているので、どの物件かが決まらないと答えが出ません。
  2. その物件を管轄する住まいセンターを調べる。UR公式サイトの店舗検索から探せます。
  3. 「○○銀行は家賃の口座振替の指定金融機関ですか」と聞く。銀行名を具体的に出して聞くのが確実です。使いたい候補が複数あるなら、まとめて聞いてしまってください。
  4. 指定金融機関だと確認できたら、その銀行の窓口で申し込む。持ち物は前述の4点です。「家賃等預金口座振替依頼書」は銀行等の窓口のほか、管轄の住まいセンターや管理サービス事務所にも備え付けられています。

ウェブ上のどの記事よりも、この4ステップのほうが確実です。この記事の内容も含めて、ネットで拾った情報は当たりをつけるための材料でしかありません。


私の場合|メガバンクを1行残していたのが効いた

私は数年前に、使っていない銀行口座を5つまとめて解約しました。ゆうちょ銀行、地方銀行、信用金庫2つ、労働金庫です。半日かけて窓口を回って、メインバンクを楽天銀行に寄せました。

そのとき、全部をネット銀行にする勇気が出ず、三菱UFJ銀行だけをサブとして残しています。理由は、ネット銀行のシステム障害時の保険と、賃貸契約や公的手続きで知名度の高い銀行があると話が早い、という2点でした。詳しい経緯は銀行口座の解約に必要なもの3点にまとめています。

そしてUR賃貸を契約したとき、契約書類の中に「都市機構の家賃等の預金口座振替について(ご案内)」という書面が入っていました。私は口座振替を申し込み、引き落とし口座には三菱UFJ銀行を指定しました。

このとき初めて、あのときの判断が効いたと思いました。もし完全にネット銀行だけにしていたら、契約のタイミングで銀行口座を新規開設するか、毎月振り込む運用を選ぶかの二択になっていたはずです。

口座整理の記事では、メガバンクを残す理由を「システム障害の保険」と「手続きのときに話が早い」と書きました。UR賃貸の口座振替は、その「手続き」の具体例そのものでした。抽象的な保険として残していたものが、数年後に具体的な用途で回収された形です。


口座振替の実務で押さえておく6点

契約前後に知っておくと迷わない点を抜き出します。特記のないものは住まいのしおり2026年3月版の記載です。

1. 支払期限は毎月25日または末日

URコミュニティのFAQによると、契約により毎月25日または末日が支払期限となっています。自分の期限は賃貸借契約書で確認してください。

2. 振替の開始は原則として申込月の翌月から

ただし申込日が、銀行等については下旬、郵便局については中旬以降になる場合、翌々月になることがあります。振替開始月はハガキで案内されます。最初の1〜2か月は振替が始まっていない前提で、支払い方法を確認しておくと安心です。

3. 振替日は毎月の支払期日

その日が金融機関の休業日なら翌営業日、ただし3月31日かつ休業日の場合は前営業日に前倒しされます。

4. 残高不足のときは再振替がある

指定日に引き落とせなかった場合、UR都市機構所定の日に再度振替が行われます。それでも引き落とせなかったときは、別途「家賃等請求書」が送られてくるので、記載の期限内にUR指定の振込先口座へ振り込みます。なお簡易郵便局の窓口からは振り込めません。

5. 遅延した場合は年14.56%の遅延利息

支払期日を過ぎると、年(365日あたり)14.56%の割合で遅延利息が加算されます。計算式は「家賃等 × 0.1456 × 遅延日数 ÷ 365」で、10円未満は切り捨て、起算日は支払期日の翌日です。家賃10万円で30日遅れたケースなら、およそ1,190円という水準です。金額そのものより、支払いの遅延が名義承継や住宅変更といった制度の利用に影響しうる点のほうが重いと思います。

6. 引き落とし銀行の変更は、新しい銀行の窓口だけで完結する

A銀行からB銀行へ変える場合、A銀行への手続きは不要で、B銀行の窓口へ新しく「口座振替依頼書」を出せば済みます。変更後の口座から振替が始まる案内が届くまでは、変更前の口座を使うよう案内されています。

なお、しおりには口座振替を利用している人向けの案内として「URでPonta」への申込みも書かれていて、家賃500円ごとに1Pontaポイントがたまるとされています。UR公式サイトによると、新たに入居した人は60か月間1ポイントが3ポイントになり、入居1年後以降は誕生日月に1,000ポイントが付与されます(出典: URでPonta・2026年8月14日確認)。クレジットカードで還元を取りに行けない代わりの仕組み、という位置づけになります。


これからUR賃貸を契約する人がやること

順番はこの3つです。

1. いま持っている口座に、窓口のある銀行か信用金庫があるかを洗い出す

メガバンク、信託銀行、地元の地方銀行、信用金庫。このいずれかがあれば候補になります。ネット専業銀行しか持っていない場合は、候補ゼロとして次に進みます。

ここで注意してほしいのは、窓口のある銀行を持っていても、それだけで口座振替できるとは限らないことです。指定金融機関は地区ごとに決まっていて、地方銀行や信用金庫は掲載されている行とされていない行があります。この段階でできるのは候補を挙げるところまでで、可否はまだ決まりません。

2. 候補の銀行が指定金融機関かどうかを住まいセンターに確認する

順番としてはここが先です。前の章に書いた4ステップのとおり、契約予定の物件を管轄する住まいセンターに銀行名を出して聞いてください。ウェブで拾った情報ではなく、住まいセンターの回答を根拠にしてください。この記事の内容も、あくまで私が確認した時点のものです。

3. 候補がなければ、契約前に指定金融機関の口座を1つ開設しておく

契約の場で慌てて開設先を探すより、事前に1行作っておくほうが落ち着いて進められます。開設先は、住まいセンターに確認して指定金融機関だと分かった銀行から選んでください。

なお、しおりの持ち物リストには「預金通帳」と「銀行等届出印」が含まれていて、「預金口座のない銀行等の店舗で申込む場合は、口座開設が必要です」と注記されています。申込時に通帳と届出印を求められる前提なので、これらを用意できる形で口座を作れるか、開設前に銀行側にも確認しておくと確実です。

どうしても口座を増やしたくない場合は、銀行振込で毎月払う運用を選ぶことになります。

家賃は毎月出ていく固定費のなかで最大級の項目です。支払い口座をどこにするかは金額そのものを変えませんが、入居準備の中で意外に詰まりやすいポイントでした。

固定費としての家賃の水準そのものについては、家賃の安全ラインは手取り何%かにまとめています。


よくある質問(FAQ)

Q. UR賃貸の家賃は楽天銀行の口座から引き落とせますか?

現時点で、楽天銀行からUR賃貸の家賃を口座振替できるとは確認できませんでした。私が契約時に受け取ったUR都市機構の書面(令和5年4月現在版)の取扱銀行等一覧にも、楽天銀行が公開している口座振替の利用可能企業一覧(2026年8月14日確認)にも、記載が見当たらないためです。ただし記載がないことと利用できないことは同じではありません。楽天銀行自身が「一覧にない企業でも、収納代行会社経由で引落できる場合があります」と注記しているため、「楽天銀行では絶対に利用できない」とまでは断定できません。可否の最終判断は管轄の住まいセンターへご確認ください。

Q. ネット銀行しか持っていない場合、UR賃貸の家賃はどうやって払いますか?

URコミュニティのFAQによると、支払い手段は口座振替のほかに銀行振込と住まいセンター窓口での現金支払いがあります。したがってネット銀行しか持っていなくても家賃は払えます。ただし振込手数料は自己負担で、毎月自分で振り込む手間もかかります。UR側も「手数料のかからない便利な口座振替をお勧めしています」と案内しているため、長く住むなら窓口のある銀行を1つ持っておくほうが実務は軽くなります。

Q. UR賃貸の家賃はクレジットカードで払えますか?

UR公式のよくあるご質問に「クレジットカード払いのお取扱は行っておりません」と明記されています(2026年8月14日確認)。URコミュニティのFAQにも「その他、クレジットカード払い等のキャッシュレス対応はしていませんのでご注意ください」とあります。

Q. ゆうちょ銀行は口座振替に使えますか?

住まいのしおりでは、郵便局(ゆうちょ銀行)の窓口に「家賃等自動払込利用申込書」「貯金通帳」「郵便局届出印」の3点を持参して申し込む方法が案内されています。一方で私が受け取った書面の一覧には「ゆうちょ銀行(郵便局)窓口でのお支払いはできません」という注記がありました。自動払込と、窓口へ出向いて支払う行為は別の話なので混同しないでください。

Q. 引き落とし口座はあとから変更できますか?

住まいのしおりによると、変更後の銀行の窓口へ新しく「口座振替依頼書」を提出するだけでよく、変更前の銀行への手続きは不要とされています。振替開始の案内が届くまでは変更前の口座を使うよう案内されています。

所要時間の目安として、私が三菱UFJ銀行の窓口で口座振替の手続きをしたときは30分ほどでした(私の場合は変更ではなく契約時の新規申込です)。書類を書いて通帳と届出印を出すだけなので、窓口が混んでいなければこの程度で終わります。


まとめ

UR賃貸の家賃の支払いについて、確認できたことを整理します。

項目内容
支払方法(原則)UR都市機構指定の金融機関での口座振替
代替手段銀行振込/住まいセンター窓口での現金支払い(振込手数料は自己負担)
クレジットカード取扱いなし
申込方法指定銀行等の窓口へ依頼書・領収書・預金通帳・届出印を持参
ネット専業銀行手元の書面(令和5年4月現在)および各行の公開一覧では確認できず
ゆうちょ銀行郵便局窓口で自動払込の申込みが可能
指定金融機関の一覧非掲載。住まいセンターまたは管理サービス事務所へ問い合わせ
可否の最終確認先契約予定の物件を管轄する住まいセンター

UR賃貸は礼金も更新料も仲介手数料もかからず、固定費という観点では有利な選択肢です。ただし支払い方法だけは、ネット完結に慣れた感覚とずれます。ネット銀行しか持っていなくても払う方法はありますが、毎月の振込操作と支払期限の管理を何年も背負うことになります。家計をネット銀行に集約している人ほど、契約前に一度立ち止まって確認する価値があります。

なお、この記事の内容はすべて2026年8月14日時点で私が確認した情報です。取扱金融機関は変わりうるので、実際の契約前には必ず管轄の住まいセンターでご確認ください。


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HIKO

HIKO

保険業界10年勤務・30代IT会社員ブロガー

保険業界10年勤務後、IT企業に転職。生命保険・損害保険の「売り手側の論理」を知った上で、本当に必要な家計管理・投資の情報を発信。NISAや固定費削減の実体験をもとに、30代サラリーマンのお金の不安を減らすことを目指しています。

保険業界10年 IT転職 NISA実践中 固定費削減経験あり