楽天証券と松井証券のどちらでNISA口座を開くか——結論から書きます。楽天カードや楽天市場を使っているなら楽天証券、電話で相談しながら進めたい・メインカードがJCBならば松井証券です。ただし、この結論は使い方しだいで逆転します。たとえば投資信託をまとまった金額で長く持つ予定の人は、投信残高ポイントの「対象の広さ」の差で松井証券が有利になる場面があります。どこで結論が入れ替わるのかも含めて、7項目の早見表と保有額別の試算で整理します。

平成時代を生きた30代・投資歴11年のHIKOです。メイン口座は2015年から楽天証券で、松井証券の口座も過去に持っていた時期があります。ただし当時と松井のサービス(JCBクレカ積立・投信残高ポイントなど)は大きく変わっているため、本記事の松井側は昔の記憶ではなく、執筆時点の公表情報で確認し直して書いています。

※本記事にはアフィリエイトリンク(PR)を含みます。また、記載の手数料・還元率・サービス内容は執筆時点(2026年7月)の各社公表情報にもとづくもので、変更される場合があります。


楽天証券と松井証券の比較結論|自分の使い方ならどっち?

迷っている方は、次の3つの質問に答えるだけで方向が決まります。

  1. 楽天カードを持っている、または楽天市場を月1回以上使いますか? → 当てはまるなら楽天証券です。クレカ積立の還元と楽天経済圏の連携をそのまま活かせます。
  2. メインカードがJCBオリジナルシリーズ、または電話で相談しながら進めたいですか? → 当てはまるなら松井証券です。JCBクレカ積立と、HDI格付けで15年連続三つ星のサポートが活きます。
  3. どちらにも当てはまらない場合 → 決め手は取引スタイルです。スマホアプリで自分で完結させたい人は楽天証券、わからないことを電話で聞ける窓口を確保しておきたい人は松井証券が向いています。投信をまとまった額で長く持つ予定なら、後述する投信残高ポイントの試算も判断材料にしてください。

どちらも口座開設・維持は無料で、NISA口座の金融機関はあとから年単位で変更もできます。「選び間違えたら取り返しがつかない」という類の選択ではないので、迷い続けて始めないことのほうが機会損失になります。なお、最終的な口座選びや投資判断はご自身の状況に合わせて自己責任でお願いします。

楽天証券(NISA・iDeCo・株式取引すべて対応)
クレカ積立0.5〜1%・楽天ポイントで投信が買える・マネーブリッジで楽天銀行金利優遇。NISA口座開設・取引手数料すべて無料。
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HDI格付け15年連続三つ星・投信残高ポイント年最大1%。NISA口座も日本株/米国株/投信すべて0円。
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なお、SBI証券も含めた3社比較で選びたい方は、楽天証券と松井証券を比較【30代投資家が11年使って正直比較|SBI証券も】で整理しています。この記事は「2社のどちらか」に絞りたい方向けです。


楽天証券と松井証券の比較表【クレカ積立・ポイント・手数料の7項目】

主要7項目を執筆時点の各社公表条件で並べます。数字を見比べたい方は、この表だけ持ち帰ってもらえれば十分です。

項目楽天証券松井証券
クレカ積立楽天カードで0.5〜1.0%(プレミアム1%・ブラック2%。対象ファンドの代行手数料で変動)JCBオリジナルシリーズで0.5〜1.0%(カード種別と月間ショッピング利用額で変動・一般カード月5万円未満は付与なし)
投信残高ポイント対象は楽天・プラスシリーズ6本のみ(年0.017〜0.053%)全銘柄が対象・最大年1%(低コストインデックスは年0.0175%程度・毎月エントリー必要)
NISA手数料(日本株・米国株・投信)0円0円
単元未満株(1株投資)かぶミニで買付可(リアルタイム取引はスプレッド0.22%・寄付取引はスプレッド無料)売却のみ受け付け・買付非対応(買い増しは電話受付)
貸株対応(変動金利・週次見直し)対応(最低金利0.2%から)
銀行連携・自動入金マネーブリッジ(楽天銀行とのスイープ連携)スイープ型の自動連携は弱く、都度入金が中心
サポート(HDI格付け)三つ星実績15年連続三つ星(最高評価)

表から読み取れる構図はシンプルです。日常の積立と株式取引の使い勝手は楽天証券、投信をじっと持つ人への還元と電話サポートは松井証券に分があります。NISAの取引手数料はどちらも0円なので、手数料で差はつきません。差がつくのはポイントと周辺サービスです。

還元率・手数料はいずれも変更されうる項目です。口座開設の前に、楽天証券公式サイト松井証券公式サイトで最新の条件を必ず確認してください。


松井証券にしかない利点3つ|楽天に決めかけている人の最終確認

「ほぼ楽天証券に決めているけれど、松井を選ばない理由を確認しておきたい」という方向けに、松井証券側にしかない(または明確に優位な)点を3つ挙げます。

1つ目は投信残高ポイントの対象の広さです。松井証券は保有する投資信託の全銘柄がポイント付与の対象で、最大年1%と公表されています。楽天証券の残高ポイントは対象が楽天・プラスシリーズ6本に限られるため、「どのファンドを持っていても保有ポイントが付く」のは松井側の明確な優位点です。率がどれくらい違うのかは、次のセクションで試算します。

2つ目は電話サポートの第三者評価です。松井証券はHDI-Japanの問い合わせ窓口格付けで15年連続三つ星(最高評価)を公表しています。楽天証券にも三つ星の実績はありますが、継続年数では松井が頭ひとつ抜けています。「画面を見ながら電話で教えてほしい」というニーズが強い人には、ここが決め手になり得ます。

3つ目はJCBカードでのクレカ積立です。楽天証券のクレカ積立は楽天カードが前提なので、メインカードがJCBオリジナルシリーズでカードを増やしたくない人にとっては、松井証券が「今のカードのまま積立還元を受けられる」選択肢になります。ただし一般カードは月5万円以上のショッピング利用が還元の条件になるなど、カードの使い方しだいで実質還元が変わる点は公式サイトで確認してください。

この3つのうち1つでも当てはまるなら、松井証券は合理的な選択です。逆にどれも当てはまらない——低コストインデックスを楽天カードで積み立てたい——なら、楽天証券寄りの判断材料になります。どちらが上という話ではなく、持っているカードと保有スタイルで答えが変わる項目です。


楽天証券と松井証券の投信残高ポイント比較【保有額別にいくら差が出るか】

先に言い切ります。オルカンやS&P500などの低コストインデックスだけを積み立てるなら、両社の残高ポイント差は年数百円のオーダーで、決め手になりません。付与率はオールカントリー相当で楽天0.017%・松井0.0175%、S&P500相当はどちらも0.028%と、ほぼ同じだからです。

結論が変わりうるのは、信託報酬が高めのアクティブ投信をまとまった額で長く持つ人だけです。松井証券は全銘柄が対象で最大年1%(毎月エントリーが必要)、楽天証券は対象が楽天・プラスシリーズ6本に限られます。100万円を1年保有した場合の概算は次のとおりです。

保有ファンドの例(100万円・1年)松井証券楽天証券
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)年約175円(0.0175%)対象外(0円)
楽天・プラス・オールカントリー楽天証券で販売されるシリーズのため対象外年約170円(0.017%)
アクティブ投信(還元率0.7%の銘柄の例)年約7,000円対象外(0円)

付与率は銘柄ごとに見直されます(出典は両社公式の一覧・松井証券は2026年6月30日現在)。最新の率は各社公式サイトで確認してください。


楽天証券と松井証券の機能差【単元未満株・貸株・2口座目の使い分け】

すでにどちらかの口座を持っていて、2口座目を検討している方向けに、周辺サービスの機能差を整理します。

単元未満株(1株投資)は楽天証券が優位です。楽天証券の「かぶミニ」は1株単位での買付に対応し、リアルタイム取引(スプレッド0.22%)と寄付取引(スプレッド無料)を選べます。一方、松井証券の単元未満株は執筆時点で売却のみの受け付けで、買付には対応していません(買い増しは電話受付)。「単元未満株をコツコツ買い増したい」という使い方なら、この一点で楽天証券に決まります。

貸株(保有株を貸して金利を受け取るサービス)は両社とも対応しています。私は楽天証券の貸株を5年使っていますが、受取は月平均約800円で、口座選びの決め手になるほどの差は出ません。実績と設定の注意点は貸株14銘柄・5年実績の記事にまとめています。

NISA口座は1人1口座、特定口座は併用自由です。2口座目を作ること自体にデメリットはほぼありませんが、NISA口座をどちらに置くかだけは先に決める必要があります。金融機関の変更は年単位で可能です(その年に一度でもNISAで買い付けていると、変更は翌年適用になります)。


楽天証券を11年使ってきた実体験|松井証券の口座も持っていました

最後に、私自身の話です。よかった点も、注意してほしい点も書きます。

2015年に年収300万円台でNISAを始めてから、メイン口座はずっと楽天証券です。旧NISA配当の税引後累計は904,551円——楽天証券の配当CSVから集計した一次データです。続いた理由を一言でいうと「設定して放置できる」からです。楽天カードのクレカ積立とマネーブリッジ(楽天銀行との自動連携)を設定して以降、入金操作をした記憶がほとんどありません。長期投資は続けられるかどうかが全てなので、この「何もしなくても回る」仕組みは還元率の数字以上に効きました。

一方で、この11年の間にクレカ積立の還元率や対象ファンドの条件は何度か改定されてきました。ポイント還元は「ずっと同じ条件が続く前提」で選ぶと裏切られます。この記事の比較表も執筆時点のものなので、最後は必ず公式サイトの最新条件で確認してください。

松井証券の口座も過去に持っていた時期があります。ただ、いま松井証券を特徴づけているJCBクレカ積立や投信残高ポイントは、当時とは条件が大きく変わったサービスです。だからこの記事の松井側は、昔の記憶ではなく執筆時点の公表情報とHDI格付けのような第三者評価で確認し直して書きました。古い体験談を今のサービスのレビューであるかのように書くことは、比較記事として一番やってはいけないことだと考えているからです。


よくある質問(FAQ)

Q. NISA口座の金融機関はいつでも変更できますか?

年単位で変更できます。その年にNISA口座で一度も買い付けていなければ、手続きが完了すればその年から新しい金融機関を使えます。すでにその年に買い付けている場合は、翌年からの適用になります。今の金融機関での変更(廃止)手続きと新しい金融機関での開設手続きで書類のやり取りが必要になり、数週間かかることもあるため、年末ぎりぎりではなく早めに動くのが安全です。

Q. 楽天証券と松井証券の間で、保有している株や投信を移せますか?

移管(口座振替)という手続きで、売却せずに株式や投資信託を移せる場合があります。ただし商品によっては移管できないことがあり、出庫側で手数料がかかる場合もあります。実行前に、移す側・受け入れる側の両社で対応可否と費用を確認してください。なお、NISA口座内の商品は移管に制約が多いため、特定口座の商品とは分けて考える必要があります。

Q. クレカ積立を楽天証券と松井証券の両方で設定できますか?

できます。楽天証券は楽天カード、松井証券はJCBオリジナルシリーズと対応カードが重ならないため、両方の口座を持っていればそれぞれでクレカ積立を設定できます。ただしNISAのつみたて投資枠を使えるのはNISA口座のある1社だけで、もう一方は課税口座(特定口座)での積立になります。還元の条件は各カード・各社の公式サイトで確認してください。


まとめ:楽天証券と松井証券の比較で押さえるのは3点だけ

  • 楽天カード・楽天市場を使っている、スマホで自分で完結させたいなら楽天証券。クレカ積立とマネーブリッジで「設定して放置」の仕組みが作れます。単元未満株の買い増しに対応しているのも楽天だけです。
  • 電話相談を重視する、メインカードがJCB、アクティブ投信を長く持つなら松井証券。HDI格付け15年連続三つ星と、全銘柄対象・最大年1%の投信残高ポイントが活きる使い方です。
  • 低コストインデックスの積立だけなら、残高ポイントの差は年数百円のオーダーです。この使い方ではどちらを選んでも大差はないので、持っているカードと、電話で相談したいかどうかで決めて問題ありません。

NISAの取引手数料はどちらも0円で、口座開設・維持も無料です。どちらを選んでも「大失敗」にはならない選択なので、自分の使い方に近いほうで始めて、必要になったら2口座目を足すのが現実的です。

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著者がメイン口座として使用中。楽天ポイント積立・マネーブリッジ・楽天カード決済還元。口座開設・取引手数料すべて無料。
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※本記事は2026年7月時点の各社公表情報をもとにしています。手数料・サービス内容・ポイント還元率は変更になる場合があります。最新情報は楽天証券・松井証券の公式サイトでご確認ください。投資は自己責任でお願いします。


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HIKO

保険業界10年勤務・30代IT会社員ブロガー

保険業界10年勤務後、IT企業に転職。生命保険・損害保険の「売り手側の論理」を知った上で、本当に必要な家計管理・投資の情報を発信。NISAや固定費削減の実体験をもとに、30代サラリーマンのお金の不安を減らすことを目指しています。

保険業界10年 IT転職 NISA実践中 固定費削減経験あり