まずはオルカン1本、余裕があれば月3万円を目安に。多くの30代にとって、これが"十分に合理的な選択"です。

投資歴11年のHIKOです。2015年にNISAを始めて以来、個別株で何度も失敗しながら、最終的に「オルカンに積み立てる」が一番シンプルで強いという結論に行き着きました。この記事では、その理由と始め方を順番に説明します。


オルカンとは何か

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、通称「オルカン」は、世界47カ国・約2,900銘柄に分散投資できる投資信託です。三菱UFJアセットマネジメントが運用しています。

アメリカのApple、日本のトヨタなど、世界を代表する大企業をまとめて自動で保有できるイメージです。

信託報酬は年率0.05775%(税込)。100万円を運用して年間コストはわずか約578円という低水準です。

オルカン
全世界47カ国 約2
900銘柄
信託報酬 0.05775%
★★★★★
S&P500
米国500社に集中
信託報酬 0.09%前後
★★★★☆
個別株
銘柄選定が必要
値動きの振れ大
★★☆☆☆

なぜS&P500じゃなくて全世界なのか

S&P500(米国500社インデックス)も優秀な選択肢です。ただ、「これから先もアメリカが世界をリードし続ける」という前提が必要です。

過去100年を振り返れば、覇権国は変わり続けました。1900年代初頭はイギリス、20世紀中盤にアメリカが台頭し、近年は中国・インドの存在感が増しています。次の20〜30年、アメリカが同じポジションを保てるかどうかは誰にもわかりません。

全世界に分散することで、どこかが沈んでもどこかが浮かぶ。これが、オルカンを選ぶ本当の理由です。


月いくら積み立てればいいか

よく聞かれる質問です。結論から言うと、生活費を圧迫しない範囲であればいくらでもいいです。

目安として考え方を整理します。

月額年間投資額20年後(年率5%想定)
1,000円12,000円約49万円
10,000円120,000円約493万円
30,000円360,000円約1,480万円

月1,000円でも複利の恩恵は受けられますが、老後への効果はかなり限定的です。可能であれば月1万円以上、余裕があれば月3万円を目安にすると、20〜30年後に意味のある資産額になってきます。

ただし、「無理して3万円」より「余裕で1万円」のほうが長続きします。まずは継続できる金額から始めて、収入が上がったら引き上げる方法が現実的です。


未来は誰にも読めない

「今は相場が高い気がする」「円安だから海外投資は怖い」という声をよく聞きます。

気持ちはわかりますが、相場のタイミングを当てられる人はプロでもほとんどいません。2020年コロナショックのときも、「まだ下がる」と待っていた人の多くは底値を逃しました。逆に「もうすぐバブル崩壊では」と言われ続けた2021〜2023年も、積み立てを続けた人は資産を増やしました。

未来を当てなくていい仕組みをあらかじめ持っておく、それがオルカンを選ぶ本当の理由です。


新NISAとの組み合わせ方

2024年から始まった新NISAでは、投資で得た利益が非課税になります。

  • つみたて投資枠:年間120万円まで
  • 成長投資枠:年間240万円まで
  • 生涯非課税枠:合計1,800万円

オルカンは「つみたて投資枠」の対象商品です。月3万円で積み立てると年間36万円、月10万円なら年間120万円でつみたて枠を使い切れます。利益が非課税になるので、長期運用との相性は抜群です。

2026年にNISAがさらに改正される見通しがあります。ただ、改正があってもオルカン積立の結論は変わりません。改正の内容と「今すぐ始めるべき理由」をまとめました。→ 【2026年NISA改正まとめ】結局どうする?30代投資家の結論


実際の始め方(3ステップ)

ステップ1:ネット証券に口座を開く

おすすめは楽天証券かSBI証券です。どちらも口座開設・維持費用は無料で、スマホから10〜15分程度で申し込めます。

ステップ2:新NISAのつみたて投資枠でオルカンを設定する

口座開設後、「つみたて投資枠」を選択し、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を検索して月額と積立日を設定します。

ステップ3:放置する

設定が完了したら基本的にやることはありません。毎月自動で買い付けが行われます。相場が気になっても、売らずに続けることが最も重要です。


よくある疑問

Q. 今から始めても遅くない?

A. 遅くありません。複利効果は長期間ほど大きくなりますが、始めるなら早いほど有利です。10年後に「10年前に始めればよかった」と思わないために、今が一番早いタイミングです。

Q. 元本割れしない?

A. 投資である以上、元本割れのリスクはあります。ただし、長期(10〜20年以上)で見ると、過去のデータでは世界株式インデックスはプラスになっています。短期の値動きに惑わされず保有し続けることが大切です。

Q. 100円から始められる?

A. SBI証券・楽天証券ともに100円から積み立てられます。まずは少額で感覚をつかんでみましょう。


まとめ

  • オルカンは世界47カ国・約2,900銘柄に分散できる低コストインデックスファンド
  • S&P500より全世界のほうが、どこが勝っても対応できる
  • 月3万円が目安だが、まずは継続できる金額からスタートでOK
  • 新NISAのつみたて投資枠で非課税運用が最適解
  • 相場のタイミングは読まず、積み立て続けることが唯一の正解

ここまで読んだなら、あとは始めるだけです。5分で終わるので、今日中に設定まで終わらせてください。

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※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴いますので、ご自身の判断と責任のもとでご利用ください。

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HIKO

保険業界10年勤務・30代IT会社員ブロガー

保険業界10年勤務後、IT企業に転職。生命保険・損害保険の「売り手側の論理」を知った上で、本当に必要な家計管理・投資の情報を発信。NISAや固定費削減の実体験をもとに、30代サラリーマンのお金の不安を減らすことを目指しています。

保険業界10年 IT転職 NISA実践中 固定費削減経験あり