2025年12月、旧NISA口座に長年眠っていたVYMを全部売りました。受け取った金額は625,713円、税金ゼロ。取引履歴を見返しながら、「これは間違いなく正解だった」と感じました。同じパターンを再現できる方に向けて、実績と理由を公開します。


何を買っていたのか

銘柄はバンガード・米国高配当株式ETF(VYM)。米国株市場に上場している高配当株ETFで、旧NISA口座から円で買い付けていました。

購入の経緯

最初の1株は2016年1月。当時の単価は1株あたり約67ドル。「NISAで何か買っておこうと思って、とりあえず1株だけ」という感じでした。

本格的に積み上げたのは2021年3月〜4月です。2020年のコロナショック後の回復相場で、「この水準ならNISAで買い増せる」と判断し、約2週間で集中的に購入しました。

時期株数購入単価(概算)
2016年1月1株$67
2021年3月〜4月25株$98〜$102(平均約$101)
合計28株平均約$99

売却結果

2025年12月26日、保有全株(28株)を売却しました。

項目金額
売却単価$144.10/株
売却株数28株
受取金額(円)¥625,713
税金(国内)¥0(旧NISA)

取得コストは記録から概算で約30〜31万円(購入時期・為替によって多少変動)。

差し引きのキャピタルゲインは約32万円以上、これが非課税です。

さらにVYMは年3〜4%の配当を出し続けていますので、保有中の配当金収入も合わせると総リターンはさらに大きくなります。

【注記】米国源泉徴収税について VYMのような米国ETFの配当金には、米国側で約10%の源泉徴収税がかかります(日米租税条約による軽減税率)。NISA口座では国内の税金(約20.315%)は非課税になりますが、この米国での10%分は還付されません。配当利回りが3%なら、実質手取りは約2.7%程度になる点はご留意ください。


なぜ「正解パターン」だったのか

結果だけ見れば運よく見えるかもしれませんが、振り返ると再現性のある要素がいくつか重なっていました。

1. ドル建て資産をNISAで保有していた

2021年購入時の為替は1ドル=約110円前後。2025年末の売却時は約155円でした。

株価が上がっただけでなく、円安によってJPYベースの受取額が膨らみました。円安が続く局面では、ドル建て資産の保有がJPY換算リターンを底上げします。

  • VYMの株価上昇(ドル建て):$101 → $144 → 約+43%
  • 為替の変化:110円 → 155円 → 約+41%
  • 2つの恩恵が重なり、JPYベースでは約2倍近くになりました

2. 高配当ETFで「待てた」

個別株だと値動きに一喜一憂して持ち続けるのが難しいです。VYMは年3〜4%の配当を出し続けるので、「持っているだけで何かもらえる」感覚があります。

配当が入金されるたびに「あ、まだ持ってていいか」という気持ちになりました。高配当ETFは長期保有の精神的ハードルを下げてくれます

3. NISAの非課税枠を使い切っていた

通常の特定口座なら、32万円以上の利益に対して約20%(約6万円超)の税金がかかります。旧NISAはその税金が一切ありませんでした。

非課税で資産を育てられる唯一の制度をフルに活用できたことが、最終的な手残りを大きく変えました。

4. 「期間分散」で取得コストを抑えられた

2021年3月〜4月の約2週間、毎日1〜数株ずつ買い付けました。結果的に**$98〜$102の範囲に分散して入れた**形になっています。

その後2022年の金利上昇局面でVYMも一時大きく下落しましたが、取得コストが低く保たれていたため、精神的に持ち続けられました。


旧NISAと新NISAの違い

2024年以降は新NISAに制度が変わっています。旧NISAは非課税期間が5年でしたが、新NISAは無期限で使い勝手がよくなりました。

今回の実績で言えば、旧NISAの「5年非課税枠」を過ぎた分は特定口座に移管されていましたが、今の新NISAなら移管を気にせず長期保有できます。


再現できるパターン

今回の取引から抽出すると、シンプルにこのパターンになります。

  1. 米国ETF(VYM等)を新NISAの成長投資枠で購入
  2. 一括よりも数週間〜数ヶ月かけて分散購入
  3. 配当を受け取りながら最低5年は保有
  4. 円安局面・株高局面が重なったタイミングで売却検討

難しいことは何もありません。証券口座を開いて、ETFを少しずつ積み上げて、持ち続けるだけです。


まとめ

旧NISAでVYMを10年かけて28株保有し、2025年末に売却しました。受取額625,713円、税金ゼロ

うまくいった理由は①ドル建て資産×円安、②高配当による長期保有継続、③NISA非課税の3つが重なったことです。

投資に複雑な知識は要りません。「何を買うか」より「どこで買い、どれだけ持ち続けるか」のほうがずっと大事だと実感しました。

同じパターンを新NISAでやろうとしている方は、成長投資枠でVYMやHDVを少額から始めてみてください。


免責事項:本記事は個人の運用実績をもとにした情報提供を目的としています。特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。