旧NISAで個別株投資をした10年間を購入年ごとに振り返るシリーズ。⑥は2020年、コロナショックに翻弄された1年の話です。


2020年、「コロナで下がったから買いだ」と思った

2020年3月、新型コロナウイルスの感染拡大で株式市場が急落しました。日経平均は2万2,000円から1万6,000円台まで約3ヶ月で急落。

私はこの急落を「バーゲンセール」だと思いました。

「コロナはいずれ終わる。今が買い時だ。」

そう信じて2020年1〜2月にかけて5銘柄を購入しました。結果として、この判断は半分正解で半分間違いでした。


2020年に買った5銘柄

銘柄購入単価投資額損益
ウエスコHD509円310,700円+107,920円
ジオスター442円222,700円−57,700円
寺岡製作所489円88,800円−11,200円
ユニバンス269円86,500円−11,300円
パーカーコーポレーション540円54,000円−8,640円
2020年 主要銘柄の損益(円)
¥107920ウエスコHD¥-57700ジオスター¥-11200寺岡製作所¥-11300ユニバンス¥-8640パーカー
長期保有したウエスコHDだけが報われた年

4銘柄は半年足らずで損切り

ウエスコHD以外の4銘柄は、購入から半年も経たないうちに売却しました。

「コロナで下がったから買った」のに、その後もコロナの影響で下がり続けたからです。第2波、第3波が来るたびに株価は上下を繰り返し、精神的に耐えられなくなりました。

2020年7〜8月に一斉に売却。損益は合計で約−88,840円でした。

買う理由がコロナ回復期待だけだったため、回復が遅れた瞬間に売る根拠が消えてしまいました。


唯一の成功:ウエスコHD +107,920円

ウエスコHDは電材・管材の専門商社です。購入時の理由は「業種が地味で景気に左右されにくそう」というものでした。

この判断は正しかった。

購入後も株価は上下しましたが、長期保有を続け2024年10月に売却。4年半の保有で売却価格は約564円(平均)。配当も含めると**+107,920円**の利益でした。

同じ2020年に買った銘柄でも、長期保有したウエスコHDだけが報われました。


2020年に起きたもう一つのこと:旧来の保有株を大量売却

2020年に新たに5銘柄を購入する一方で、それまで保有していた多くの銘柄をコロナショックを機に売却しました。

青山商事、中北製作所、エスクリ、オリックス、丸三証券…。含み損が一気に拡大したこれらの銘柄を、パニックになりながら処分していきました。

合計の損失は数百万円規模。この年が、旧NISA個別株投資における最大の失敗の年でした。

2020年:新規購入5銘柄の合計 vs 旧保有株の処分損失(円)
¥19080新規5銘柄の合計損益¥-575875旧保有株5銘柄の処分損失
新規購入は小さくプラスでも、コロナで処分した旧保有株の損失が桁違いに大きかった

2020年の教訓

  • 「下がったから買い時」という判断だけでは根拠として弱い
  • 売る基準を決めずに買うと、ちょっとした下落でパニックになる
  • 長期保有できる銘柄(事業の安定性が高いもの)だけを選ぶべきだった

2020年の経験が、投資スタイルを根本的に変えるきっかけになりました。2021年からは、少し違うアプローチをとることになります。


※本記事は私個人の運用実績をもとにした体験談です。投資は自己責任でお願いします。