旧NISAで個別株投資をした10年間を購入年ごとに振り返るシリーズ。②は2016年、一気に15銘柄を買い漁った年の話です。


2016年、「分散投資」という言葉を覚えた

2015年にNISAを始めた私は、2016年になると少しだけ投資の情報を仕入れるようになっていました。そこで覚えたのが「分散投資」という言葉です。

「複数の銘柄に分けて買えばリスクが減る」。その言葉を都合よく解釈した結果、この年だけで15銘柄を購入することになりました。

分散投資の意味をわかっていませんでした。リスク管理のために分散するのではなく、「なんとなくいろいろ買えば当たるだろう」という発想でした。


2016年に買った15銘柄

銘柄購入単価投資額
エスクリ1,069円106,900円
朝日放送700円70,000円
ワコム461円46,100円
岡部832円83,200円
オーウイル771円77,100円
りそなHD399円39,900円
丸三証券971円97,100円
東洋鋼鈑285円28,500円
三菱ケミカル526円52,660円
ディア・ライフ360円36,000円
丸善CHI HD340円34,000円
みずほFG179円142,090円
リコー930円93,000円
丸紅(追加購入)500円50,000円
テクノメディカ1,960円196,000円

合計で約115万円。この年の投資額が最大でした。


結果:プラスとマイナスが打ち消し合う

15銘柄の結果をまとめると、こうなりました。

プラスだった銘柄(一部)

銘柄損益
リコー+34,150円
みずほFG+33,070円
三菱ケミカル+29,140円
りそなHD+25,950円
岡部+25,100円

マイナスだった銘柄

銘柄損益
エスクリ−71,250円
朝日放送−1,290円(2020年4月売却)
丸三証券−41,500円
テクノメディカ−3,300円

最大の失敗:エスクリ −71,250円

2016年の最大の失敗はエスクリです。結婚式場を運営する会社で、購入時の株価は1,069円。「ブライダル業界は景気に左右されにくいのでは」という浅い考えで選びました。

その後、少子化・晩婚化の波を受けてブライダル業界は縮小。コロナで式場運営は壊滅的なダメージを受け、株価は急落。2020年4月に約300円で損切りしました。

購入から売却まで4年、損失は−71,250円(配当含む)。業界のトレンドを読めていませんでした。


「数打てば当たる」は通用しなかった

15銘柄を買って気づいたのは、プラスもマイナスも打ち消し合うということです。

値上がりした銘柄の利益を、値下がりした銘柄の損失が食い潰す。これは分散投資ではなく、ただの「目移り買い」でした。

本当の意味での分散投資は、資産クラスや地域をまたいだ分散であり、同じような規模の日本株を15種類買うことではありません。

当時の私には、その理解がありませんでした。


2016年の教訓

  • 銘柄を増やしても、選ぶ基準が変わらなければリスクは減らない
  • 業界のトレンドを無視した銘柄選びは危険
  • 分散投資の意味を正しく理解していなかった

2016年は投資額が最大だった年でもあり、失敗の規模も大きかった年です。次の2017年には、さらに大きな失敗が待っていました。


※本記事は私個人の運用実績をもとにした体験談です。投資は自己責任でお願いします。