これは旧NISAで個別株投資をした10年間を、購入年ごとに振り返るシリーズです。①は2015年、NISA初年度の話です。
2015年、NISAを始めた
2015年の春、NISAを始めました。「非課税で投資できる」という制度の魅力は理解していたものの、何を買えばいいかは正直さっぱりわかりませんでした。
投資の勉強をする前に口座だけ開設してしまったので、銘柄選びの基準がない。そこで私がとった方法は、証券会社の画面で株価を眺めて、10万円以内で100株買える銘柄を探すというものでした。
今思うと恥ずかしいですが、当時はそれ以外の選び方を知らなかったのです。
2015年に買った2銘柄
コナカ(738円 × 100株 = 73,800円)
コナカはスーツ専門店のチェーンです。「知ってる会社だから安心」という理由と、「738円なら100株7万円台で買える」という理由で選びました。
もうひとつ、株主優待でスーツが買えるというのも大きな動機でした。どうせスーツを買うなら株主になって優待でもらえばお得、という発想です。
業績や財務は調べていません。知っている会社+買いやすい金額+優待でスーツが買える、それだけでした。
丸紅(746円 × 100株 = 74,690円)
こちらは大手総合商社。「大企業なら潰れないだろう」という安心感と、やはり株価が低くて買いやすかったことが理由です。
2銘柄合計で約15万円。これが私の投資人生のスタートでした。
その後どうなったか
丸紅:約2年で売却、小幅プラス
丸紅は2017年9月に売却しました。売却価格は749.9円と購入時とほぼ同水準でしたが、2年間の配当(6,700円)を含めると**+31,990円**。悪くない結果でした。
ただ、丸紅のその後の株価を見ると、2024年には3,000円台まで上昇しています。売却時の749円から4倍以上。持ち続けていれば大きなリターンになっていた銘柄です。
コナカ:9年持って損切り、−33,100円
問題はコナカでした。
購入後、コナカの株価は低迷し続けました。アパレル・スーツ業界はコロナ禍でさらに打撃を受け、株価は下がる一方。それでも「NISAだから売っても損益通算できない」という理由もあり、ずるずると保有し続けました。
9年後の2024年11月、ついに損切り。売却価格は247円。購入した738円から66%下落した状態での売却です。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 購入額 | 73,800円 |
| 売却額 | 24,700円 |
| 配当合計 | 16,000円 |
| 損益 | −33,100円 |
9年間持ち続けて、-3万円。配当をもらいながら保有していたとはいえ、業界の変化を見抜けなかった結果です。
初年度の失敗から学んだこと
2015年の2銘柄を振り返ると、共通しているのは「買える金額かどうかで選んだ」という点です。
丸紅は大企業の強みで持ち直しましたが、コナカはアパレル業界の衰退とともに沈みました。当時の私には、その違いを見抜く視点がありませんでした。
株価が安い=割安ではない。
これが2015年の教訓です。次の年も、残念ながらこの失敗は続きます。
※本記事は私個人の運用実績をもとにした体験談です。投資は自己責任でお願いします。